DIYのGoogle Home互換機「AIY Projects Voice Kit」が3,000円で国内販売へ!
Google HomeおよびGoogle Home Miniが国内販売されるということでますます盛り上がってきたスマートスピーカー市場。GoogleやAmazonなどのAI音声アシスタントは、サードパーティーが互換機を作りやすい環境を用意しており、これを利用して自作でスマートスピーカーを作る人も増えてきている。
当社でも既に自作Amazon Echo、自作Google Homeなど作り方含めて紹介してきた。直近では「超低価格Amazon Alexa搭載デバイス「The $10 Echo」爆誕!」という低価格自作機も話題になっている。
そんな中、Googleオフィシャルの自作キット「AIY Projects」の「Voice Kit」が国内でも購入可能になるということで改めてこのキットについて紹介したい。
AIY Projects Voice Kitとは?
AIY Projectsは、AIをより身近に感じ手軽に体験してもらえることを目的にGoogleが立ち上げたプロジェクト。Do-it-yourself Artificial Intelligenceから、「AIY」と名付けられた。
このプロジェクトの第一弾として発表されたのが自作スマートスピーカー「Voice Kit」だ。
安価で小型なコンピューター 「Raspberry Pi」を使うことを前提に、スマートスピーカーを自作するためのキットになっている。「Google Assistant SDK」、「Cloud Speech API」などと連携させたり、ユーザーが独自に機能を追加することもできる。
キットに含まれるものは、Voice HATボード、マイクロフォンドーターボード、3インチスピーカー、プッシュボタン、外装箱用段ボールとその他組み立てに必要なケーブルなどが含まれている。別途、Raspberry Pi本体などは必要となる。
組立方法も写真入りで解説されており、それほど難易度が高いものではない。組み立ては、作業開始から設定完了まで、1時間半しかかからないというレベルだ。
このキットはRaspberry Pi公式雑誌「MagPi Magazine」(2017年5月号)の付録として配布され、アメリカ・イギリスの一部で販売された。
ついに日本でも購入可能に!
Raspberry Pi正規代理店の株式会社ケイエスワイが、日本でのVoice Kitの販売をアナウンスした。
発売日は2017年11月上旬、価格は3,000円(税抜)の予定だ。
このVoice Kit以外に必要なものとして、Raspberry Pi 3本体、Raspberry Pi用USB電源、microSDメモリーカード、その他システムのセットアップ時に、モニターやキーボード、マウスなどが必要となる。
かかるコストはVoice Kit(3,000円)+Raspberry Pi本体(4,500円)+その他を購入すれば、Google Home Mini(6,480円)〜Google Home(15,120円)の本体価格と変わらないかもしれないが、それでも自分で作ればこのデバイスに対する理解は深まるし、愛着も湧くはずだ。
僕はこう思った:
ロボスタ編集部でも購入してレポートしたいと思います。お楽しみに!
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。