株式会社NTTドコモが家族のコミュニケーション活性化のために玩具を中心に企画製造販売を行うイワヤ株式会社などと立ち上げた「家族ツナグPROJECT」に、株式会社こころみ、テックファーム株式会社、BCC株式会社、株式会社フュートレック、HOYA株式会社の5社が新たに加わる。
同プロジェクトは、高齢者とその息子・娘世代が好む連絡手段の違いより生まれた。「仕事が終わってからだと夜遅いので電話できない」息子・娘世代と、「文字が見にくかったり、指が動かしにくくなってきたので、メールを打つのはしんどい」という親世代の悩みを解決する新しいコミュニケーションツールとして、コミュニケーションロボット『ここくま』を開発・販売している。
今回の5社の加入により、「ここくま」が高齢者にとってよりスムーズで、愛着を感じられるものになるよう、おはなし機能を進化させていくとのことだ。
コミュニケーションロボット「ここくま」とは
「ここくま」は、離れて暮らす家族と音声メッセージで連絡が取れ、人感センサーの反応で天気や 季節の話題などを話しかけるクマのぬいぐるみ型コミュニケーションロボット。
株式会社NTTドコモ、イワヤ株式会社、バイテックグローバルエレクトロニクス株式会社、およびMOOREdoll Inc.の共同開発され、2017年1月25日の発売以来、話しかける会話シナリオは内蔵のLTEモジュールを通じて日々追加されてきている。
■ 『コミュニケーションパートナー ここくま』 自己紹介ムービー
■ 『コミュニケーションパートナー ここくま』 ドキュメントムービー
http://www.cocokuma.net/
各社の役割
イワヤは玩具製造で培った技術を活かした商品製造と販売、ドコモはおらのタブレット等で培ったシニア向けの端末開発等の知見を活かした商品企画、バイテックは各社の技術・ノウハウを統合した開発マネジメント、ムーアドールは台湾で提供中のIoTプラットホームとボイスメッセージ技術の提供をおこなっている。
また、今回新たに参加した5社に関して、BCCは「介護レクリエーション」で培った介護現場における人脈を活かしたおはなし機能の検証と導入支援、フュートレックは高齢者の音声に特化した音声認識モデルの開発によるお客さまの音声の認識精度向上、HOYAは「Voice Text」の 歌声合成により童謡などを歌わせる技術提供を行う予定だ。
そして、こころみは高齢者向け会話サービスの知見を活かした高齢者の情緒に寄り添う会話シナリオの作成、テックファームは「しゃべってコンシェル」における意図解釈サーバ開発など豊富な開発実績と高い技術力を活かしたおはなし機能の構築を支援するという。
同社は、「家族ツナグPROJECT」に様々な強みを持った5社が加わることで、会話シナリオだけではなく、 より一層ユーザーが喜ぶおはなし機能を提供できるようになったとしており、合わせて9社となった同プロジェクトを通じ、高齢者に笑顔や感動を届け、離れて暮らす家族の コミュニケーションを活性化する商品を今後も開発していくと述べている。
「コミュニケーションパートナー ここくま」概要
商品概要
名称 | コミュニケーションパートナー ここくま |
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発売元 | イワヤ株式会社 |
発売日 | 2017年1月25日 |
希望小売価格 | 34,800円(税抜) ※別途、月額サービス利用料1,980円(税抜) |
販売店舗 | 商品ホームページに記載の百貨店、ECサイトなど |
サイズ | 幅210㎜ × 奥行200㎜ × 高さ260㎜ |
重さ | 約760g |
電源方式 | AC充電方式 |
主な機能
ボイスメッセージ機能 | 「ここくま」本体 ・ぬいぐるみの左手の録音ボタンを押して話しかけると、離れて暮らす家族のスマートフォンなどに音声メッセージを送ることができる。 ・右手の再生ボタンを押すと、離れて暮らす家族がスマートフォンの専用アプリに吹き込んだ音声メッセージを聞くことができる。 スマートフォンなど専用アプリ ・「ここくま」本体に音声メッセージを送ることが可能。 (従来型の携帯電話の場合は専用アプリからテキストメッセージでの送信となり、 「ここくま」本体で再生される場合は、オリジナルの音声でメッセージを読み上げる。) ・送信する音声メッセージには「うれしい」「かなしい」など、「ここくま」本体の表情を設定することが可能。 |
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おはなし機能 | ・「ここくま」本体は、人感センサーを搭載しており、人が近くにいるときに天気や季節の話題のほか、携帯電話・スマートフォンでの事前登録により、利用者の名前で呼びかけたり、誕生日を祝ってくれる。 |
見守り機能 | ・「ここくま」本体に送ったメッセージが再生されているかどうかや、おはなし機能が利用されているかどうかを、離れて暮らす家族のスマートフォンなど、専用アプリから確認できる。 |