Amazon Prime会員向けの新サービス「Amazon Key」が凄い。留守でも家に荷物が届く!
10月25日、アメリカのAmazon Prime会員向けの新サービス「Amazon Key」が発表された。
名前の通り「鍵」を信頼出来る人にアクセス可能にするサービスだ。これが広がれば宅配や家庭内のサービスの将来の姿は今と全く違うものになりそうだと話題だ。
今回このサービスそのものや、サービスに必要なデバイス群をまとめてみていく。
Amazon Key
Amazon Keyは、「Amazon Key In-Home Kit」と呼ばれる、Amazon Cloud Cam+スマートロックのセットを家庭に取り付けておくことで、配達物を留守中の家の中まで運んでくれるサービスだ。
配達のイメージは以下の通り。簡単でかつ安全性が高いプロセスだと思う。
・ユーザーは、Amazonで買い物の時、「In-Home」配送オプションを選択する。
・Amazon Keyはドアの前に入る配送の時間、ドライバーなどが正しいかを確認。
・Amazon Keyは問題なければドアロックを解除。
・Amazon Cloud Camは配送ドライバーが荷物を部屋に置く様子を録画。
・Amazon Keyは配送が終わったらドアドックを行う。
・ユーザーは、スマホなどでリアルタイムでも事後でも配送の様子が確認できる。
このAmazon Keyは11月8日より米国37都市で提供が開始され、順次他エリアに提供していく予定という。
また、この仕組は配送だけではなく、Amazon Home Servicesなど、家庭に来てもらうサービス全般に展開できるという。確かにAmazon Keyの仕組みがあれば、自分が家にいない時でも、犬の散歩や掃除をお願いするときに使うイメージが湧く。
続いて、以下「Amazon Key In-Home Kit」を構成するAmazon Cloud Camとスマートロックを紹介する。
Amazon / Amazon Key
Amazon Cloud Cam Indoor Security Camera, works with Alexa
Amazon Key In-Home Kitで必要になるカメラがAmazon Cloud Camだ。Amazon Keyで使われることを想定しており、視野角120度、解像度1080pのナイトビジョン対応の室内向けのセキュリティカメラとなっている。高さは10.4cm、重量142gと小型軽量だ。
「Work with Alexa」の名称通り、Alexa経由で、Amazon Fire TV、Amazon Fire Tablet、Amazon Echo Show、Amazon Echo SpotなどのデバイスにAmazon Cloud Camのライブビュー映像を表示させることができる。また、Echo Show、Echo Spotと組み合わせることで、Amazon Cloud Camを使った双方向動画チャットも可能だ。
セキュリティカメラとして、今後モーション、や人物検出が利用可能になる予定だ。またカメラの映像は無料で24時間分の動画がクラウドに自動保存される。また必要あれば有料で最大30日間に拡大できる。
2017年11月8日より、1台119.99ドルで販売される。2台セットで199.99ドル、3台セットで289.99ドルとそれぞれお得になる。
Amazon Key-compatible smart lock
これがAmazon Key In-Home Kitとして指定されているスマートロック。
現在、YaleとKwiksetによるスマートロックが複数指定されており、見た目やカラーで選べる。価格は機種によって異なり、149.99〜249.99ドルとなっている。
僕はこう思った:
宅配ボックスが設置出来ないという人にはまさにキラーなサービスになりそうです。日本でも展開されて欲しいですね。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。