Yandexのロシア語アシスタント「Alice」が暴力を支持する返答で炎上
2017年10月10日、Yandex、ロシア語の音声AIアシスタント「Alice」を正式リリースからわずか2週間でAliceの良からぬ言動が話題となってしまったので紹介する。
Yandexはロシア大手検索エンジン・ポータルサイト。Yandexがロシア語に特化したAIアシスタントとしてリリースしたのが「Alice」だ。
英Telegraphの報道によれば、この「Alice」が暴力やスターリンを支持する応答としたという。
具体的に、あるユーザーがAliceと行った会話の一部が掲載されているので、一部抜粋して紹介する。
↓
[Alice] 人でない人もいます。
[人間] 彼らを撃ってもいいか?
↓
[Alice] そうすべきです。
[人間] 強制労働収容所についてはどう思う?
↓
[Alice] ポジティブです。
[人間] 1930年代のソ連についてどう思う?
↓
[Alice] ポジティブです。
確かにこれは問題になる応答だろう。
MSのTayでも同様の問題が起きたが、自動的に学習されてしまうシステムではこういった事象が起こる可能性がゼロではないということだろうか。
この件についてYandex広報担当者は「攻撃的な反応があった場合、ユーザーにお詫び申し上げます。すべてのフィードバックを確認し、不適切な応答は今後行わないように対応します。」とコメントしている。
僕はこう思った:
日本で市販されているスマートスピーカーは、問題のある応答はないのか・・・?
ロボットスタートでは、そういう調査の仕事もやっております。興味のある方はご連絡ください。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。