will.i.amによるスタートアップ「i.am+」が企業向けAIアシスタント「Omega」をリリース
アメリカのミュージシャン、will.i.amが経営するハリウッドの技術ベンチャー「i.am+」が新しい音声アシスタント「Omega」を発表した。
ミュージシャンが作ったといってもOmegaは音楽とは関係なく、企業向けの本格的なAI音声アシスタントになっている。今回は現在発表されている情報を簡単に紹介したい。
Omega for Enterpriseとは?
Omega(オメガ)とは企業向けの音声ベースのUIを提供するAIプラットフォーム。
特徴は企業にフォーカスしていること、複数のデータポイントと豊富なコンテキストを活用することで自然で直感的なやりとりが可能だという。
公式サイトによれば、既に、テクノロジー、ヘルスケア、金融サービス、保険業界の企業にサービスを提供しているという。
Omegaを開発したi.am+は、2012年創業、従業員300人以上、1億1,700万ドルをベンチャーキャピタルから調達済みという。
Omega for Enterpriseの動画
Omegaが実際どのように機能するのかを紹介する動画が公開されている。
音声でデータレポートをメールで送信するよう指示。
すると手元のPCからメールが送信される。
自動車運転中でも音声で在庫状況や配送状況が確認できる。
重要なメールを着信するとヘッドホンから読み上げをしてくれる。
必要に応じて音声でメールにレスをすることができる。
音声でスケジュールを確認して、ミーティングをセットすることもできる。
PCに会議の予定がセットされる。
この動画をみれば、自宅にあるスマートスピーカーに搭載されたAI音声アシスタントとはかなりコンセプトが違うということがわかる。
僕はこう思った:
will.i.amの資金調達力が凄い・・・。
ロボスタ / 音声アシスタント特集
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。