次のApple HomePodには顔認証の「Face ID」搭載か?
個人的な話で恐縮だがiPhone Xを初日に入手してからAppleの新しい顔認証システム「Face ID」を日々使っている。間違って認証されることもなく非常に快適に使えている。
一方、スマートスピーカー(AIスピーカー)の世界では個人認証を音声行うのがトレンドになっている。既にGoogleやAmazonの音声によるユーザーの識別についてはお伝えしてきたとおりだ。
そんな中、Appleはスマートスピーカーに顔認証を持ち込むかもしれないと噂になっている。
次期HomePodにFaceID搭載?
Nikkei Asian Review / Apple supplier eyes smart speakers with facial recognition
9to5Mac / Report: Apple to bring Face ID to the HomePod with next-generation model
2017年11月11日、次期Apple HomePodにはFaceIDの顔認識機能が搭載される可能性が高いとにNikkei Asian Reviewが報じた。
情報元はApple HomePodを生産するInventec Appliancesのダビッド・ホー社長のコメント。
顔認証を組み込む機種名は明らかにしていないものの、Nikkeiの記者は次世代のHomePodである可能性が高いとしている。
スマートスピーカーの個人認証はどうあるべきか?
現在スマートスピーカーがTVやラジオの音声で操作されてしまう事案も複数発生している。さらに人間に聞こえない声でも操作できるという研究結果もある。そもそも子供が勝手に買い物出来ないようにする必要があるし、金融サービス、個人の予定などよりプライバシーを配慮する使い方もあるだろう。
音声で個人を識別するのにプラスして、顔認証を組み合わせることで、より個人の認証精度が上がることは間違いないだろう。
ただ、現在のApple Face IDは手元にあるスマートフォンのカメラに顔を写すことを前提としており、部屋に置いたスマートスピーカーのカメラが適切に人間の顔を識別できるのかどうかは疑問も残る。
また続報あり次第お伝えしたい。
ABOUT THE AUTHOR /
中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。