富士ソフトの「パルロ」、肥後銀行の窓口で金融商品の案内へ。ロボットによる「説明内容の均一化」も狙う

熊本県の肥後銀行と富士ソフト株式会社は、富士ソフトが開発・販売する人工知能を搭載したコミュニケーションロボット「PALRO(パルロ)」を肥後銀行の窓口業務にて、販売支援アシスタントとして導入することを目的に、店舗での実証実験を2017年11月24日(金)より開始することを発表した。

金融機関において、コミュニケーションロボットがお客との資産運用の相談に携わることは、「全国的にみても先駆的な取り組みだ」と富士ソフトは説明している。

肥後銀行では、2014年12月より現在までに、小学生向け金融教育セミナーの「お金の教室」において、PALROをサブ講師として活用するなど、計5台のPALROを導入しており、両社は、PALRO導入の当初から、金融機関におけるPALRO活用の可能性について、様々な検討を重ねてきたという。

金融機関において、お客にとって分かりやすい商品説明の必要性がますます高まる中で、お客への商品説明の場面で、PALROを有効活用できないかと準備を進めてきた。
この度、来店したお客に応対する行員のそばで、PALROが分かりやすい金融商品の説明をサポートする販売支援アシスタントとしての実証実験を開始する。対象商品は、投資信託からスタートさせ、順次拡充していく予定。


実証実験イメージ(提供:富士ソフト株式会社)

肥後銀行と富士ソフトは、「お客様へのより良いサービス提供に向け、PALROの活用を中心に今後も連携して参ります」と今後の展開を述べている。

今回の実証実験の期間は、11月24日(金)~2018年2月28日(水)まで。肥後銀行の学園大通支店にて行われる。応接ブースでお客応対を行い、PALROとPCが連動して商品説明をサポートする。投資信託の商品説明をする行員のアシスタントとして金融商品の説明を行ったり、金融用語の説明などを行うという。

富士ソフトは、PALROが商品説明を行うことにより、「わかりやすい説明の補助」と「説明内容の均一化」の他に、銀行としての説明責任など、銀行として負うべき責務を果たすための役割の一旦も担うことが期待されている。

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ロボスタ編集部

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