2017年11月30日開催のAmazon AWSイベント「AWS re:Invent 2017」にて職場向けAlexaサービス「Alexa for Business」が発表された。
Amazon / Announcing Alexa for Business: Using Amazon Alexa’s Voice Enabled Devices for Workplaces
家庭内で受け入れられたAmazon Echoを職場でも使えないかというニーズに答えたという今回の新サービス。スマートスピーカー(AIスピーカー)のさらなる利用場所として大注目だ。
ビジネス向けならではの特徴
以下個人向けAmazon Echoと違う点をまとめた。
・複数人が使うことを前提とした共有デバイスと、個人で使うパーソナルデバイスを区別して管理できる。
・組織、部屋などのグループ単位で管理ができる。
・プライベートスキル機能で、自社専用スキルなどが利用できる。
・他社サービスとの連携。会議システム、スケジュール管理システムなどはサードパーティーのシステムと連動可能。
ビジネス利用例
音声会議、ビデオ会議、オフィス周辺の道案内、空いている会議室の検索、ビル設備の問題の報告、新しい備品の注文などいくつかの利用例が紹介されている。無論、今後さまざまなプライベートスキルで各導入企業のニーズに合った使い方に進化していくだろう。
利用料金・利用開始時期
共有デバイスは1台当たり月額7ドル、パーソナルデバイスは1ユーザー当たり月額3ドルとなっている。
利用開始時期についてはアメリカでは既に提供開始。日本への展開は現時点では未発表だ。
「Alexa for Business Starter Kit」
今回の発表に合わせて「Alexa for Business Starter Kit」も販売開始となった。Amazon Echo 3台、Echo Dot 2台、Echo Show 2台、合計7台のセットが通常819.93ドルのところ709ドルと割引価格で販売されている。
日本展開含めてまたアップデートあればお伝えしていくので引き続きご注目を。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。