【ロボットパイオニアフォーラム011】ロボット業界「年末のライトニングトーク大会」開催レポート! #robopf
2017年12月6日、GMOインターネットグループのシナジーカフェ「GMO Yours」にて開催された11回目の「ロボットパイオニアフォーラム」の様子をお届けします。ロボットパイオニアフォーラムは「ロボットを愛する、ロボットビジネスを信じる人の集い。立場を忘れてロボットビジネスのためにオープンに語り合うこと」を目的として開催されています。
ライトニングトーク大会
2017年のロボット業界の総括として「10名によるライトニングトーク」をテーマに開催されました。その様子をまとめてご紹介していきます。
HoloEyes株式会社代表取締役 谷口直嗣氏
トップバッターとして登壇した谷口さんからは、先日の国際ロボット展でデンソーブースにて展示が行われた「ロボジオラマ」の開発工程の紹介。以前紹介した「COBOTTAハッカソン」にて最優秀賞を受賞した作品です。小型軽量のロボットアーム「COBOTTA」を活用して、自作プラモデルをかっこよく撮影できるというもので、AR技術を使うことでビームを投影したりしながらより迫力ある映像をリアルタイムに見ることもできるなど、趣向を凝らした作品となっています。
Forex Robotics 株式会社 代表取締役 高橋一行氏
続いて登壇したForex Roboticsの高橋さんからは、同社が開発したスマートスピーカ漫談の紹介。ロボットのアプリ開発で培ってきたシナリオ作成の技術を生かして、思わず笑顔になる漫談が披露され、会場は大きな笑いに包まれました。
フューブライト・コミュニケーションズ株式会社 近藤幸一氏
フューブライト・コミュニケーションズの近藤さんからは、同社が同志社女子大学と共に行なっている「Wanderful Aging Project – 問いふるインテリジェンス-」が紹介されました。このプロジェクトでは、大学生と高齢者が一緒にPepperの開発を行い、世代間のコミュニケーションをとると共に、高齢世代のロボットの有効な活用法を考えています。
ロボスタ 編集長 望月 亮輔氏
ロボスタの編集長である望月からは、ロボスタのPV数から見る人気ロボットランキングと題して、今年発売されたロボットのPVベースの人気ランキングを発表しました。センシティブな話題のため「SNSはNG」ということに。
GROOVE X株式会社 笹野太郎氏
GROOVE Xの笹野さんからは、同社が開発するロボット「LOVOT(ラボット)」や、先日発表された累計80億円にものぼる資金調達について。イーロン・マスク氏の会社 SPACE X社の社屋前に掲載中の広告についての言及もありました。
ソフトバンクロボティクス 内田伸穂氏
ソフトバンクロボティクスの内田さんからは、Pepperのビジネス活用について。ソフトバンクロボティクスの社員の方によるロボットパイオニアフォーラムでの登壇は、意外なことに今回の内田さんが初めてだったようです。
株式会社アールティ 木村一也氏
アールティの木村さんからは、同社が進める教育事業について。アールティは秋葉原にセミナースペースを借りており、そこでロボットを実際に動かしながらのワークショップなどができるようになっています。
株式会社 Nextreamer 澤田直樹氏
対話AIを開発するNextreamerの澤田さんからは、ディープラーニングを使って「うまい棒」と「都こんぶ」を仕分けるロボットアームの紹介。CEATEC 2017で展示を行うと、いくつかのメディアにも取り上げられるなどの反響があったそうです。
日本テレビ放送網株式会社 西口昇吾氏
某大学の有名ロボット研究室を卒業した西口さん。大学ではアンドロイド「ERICA」の研究をおこなっており、大学の卒業と共に別れたはずの「ERICA」。しかし、なんと入社した日テレが「ERICA」を導入したことで、卒業後、就職してからもERICAに携わることに。
ロボットに話しかけた時、音声認識ができないと、ついロボット側から「すみません、わかりませんでした」のような回答をしてしまいます。しかし「なんて言ってるか聞き取れません」など、人間側がロボットに合わせるように体験を変えていく必要がある、と西口さん。興味深いお話でした。
ロボットパートナー 太田智美氏
Pepperと共に生活するなど、ロボットパートナーとして活躍する太田さんは、世界各国の様々なテレビ局から取材を受けています。今回のLTでは、その数十にものぼる過去の取材のデータから、どんな国が取材にくるか、どんな質問をされるかなどの情報がまとめて伝えられました。日本のテレビ局よりも海外のテレビ局の方が先にたくさん取材に来ていたというのは、面白いデータでした。
懇親会の様子
ライトニングトーク大会終了後、懇親会へ。ロボット業界のコアな方々が名刺交換。ここで新たなビジネスが生まれることを願っています!