NTT東、ロボコネクトAPIのパートナー提供を開始 デベロッパーが販売ができるOEM提供も
NTT東日本は、ロボコネクトのAPI提供、及びOEM提供の開始を発表した。
NTT東日本は、ロボコネクトとロボット「Sota」を付加アプリケーションサービス「Sota レク」と組み合わせることで、主に介護業界のお客に提供してきた。提供開始以降、小売、金融、観光、教育等、さまざまな業界のお客から「コミュニケーションロボットを業務に活用したい」という声があったという。
このような要望に応える形で、NTT東日本はこのロボコネクトのAPIの提供、及びロボコネクトのOEM販売を開始する。パートナー企業と連携しながら、業界ごとの「付加アプリケーション」と本サービスを組み合わせて提供できる環境を実現し、様々な業界での更なるコミュニケーションロボットの活用を支援していく。
ロボコネクトの主な機能は、「コミュニケーション機能」「遠隔対話機能」「カメラ撮影機能」の3つ。特にコミュニケーション機能には、音声認識・合成エンジンといったNTTグループのAI関連技術の集合体「corevo(コレボ)」が用いられている。「corevo」には、国際技術評価で世界1位の精度を達成した音声認識技術や、40年以上研究蓄積を行ってきた自然言語処理や知識処理技術が搭載されているという。
ロボコネクト上で動作するロボットと連携する「付加アプリケーション」の開発を希望するパートナー企業に対して、ロボコネクトに対応する「Sota」と連携するためのAPIを提供。パートナー企業が独自に開発した付加アプリケーションサービスを組み合わせることによって、ロボットの用途を広げることができる。具体的な活用シーンとして、同社は「小売業界での商品 PR や売場案内、金融業界での窓口での受付業務の補助、観光業界での地域の観光案内等でのコミュニケーションロボットの活用を期待しております」と展望を述べている。
自社ブランドでのサービスの提供を希望するパートナー企業は、ロボコネクトをOEMで販売していくことも可能(例:ロボスタ ロボコネクト)。これによりパートナーは、ロボコネクトAPIを活用し開発された付加アプリケーションに限らず、自社のサービスと本サービスを組み合わせた、新しいサービスを提供することが可能となる。パートナー企業は自社サービスの一環としてロボコネクトを扱うことができるようになり、特に「Sota」のような小型ロボットとの連携を求める企業に対して、独自ブランドでサービスを提供していくことができる。
NTT東日本は、併せて、ロボットとの対話で必要となる音声認識や音声合成時のサーバへのアクセス回数上限を追加するオプションサービスの提供も開始する。