【Amazon Alexa搭載】オンキヨーのスマートスピーカー「P3 (VC-PX30)」実機レビュー
高音質なスマートスピーカーに興味がある、いう読者にはチェックして欲しい製品が、オンキョーから発売されているAmazon Alexa対応の「スマートスピーカーP3」(ONKYO Smart Speaker P3)だ。
Alexaと連携した高音質スマートスピーカー
Amazon Echoと同様、Alexaとの音声対話ができて、情報を入手したり音楽を再生できる。もちろん、Alexaスキルが使用できるので、原則としてスマートホーム機能に対応したIoT機器の制御を音声で行うこともできる。
また、「P3」が2台用意できる予算があれば、ステレオペアモードに設定して2基の「P3」から更に拡がる音響を楽しむこともできる。
DTS Play-Fi対応
さらに、モバイル端末から家全体のスピーカーに音楽を送信する技術「DTS Play-Fi(プレイ-ファイ)」にも対応している。スピーカーのブランドに関わらず、対応機器なら一括して制御できる。なお、P3本体の上部には4つのプリセットボタンが設けられているので、それぞれ好きなステーションを登録しておけば、ワンタッチでプレイリストの音楽再生も可能だ(このプリセットボタン機能が「Play-Fi」にどれだけ依存するのかは編集部で別途調べたいと思う)。
これら魅力的な機能については後日解説するとして、まずは「P3」の実機が編集部に届いたので、今回は開封して本体や付属品、コネクタ類、セットアップして聴いてみた初見を紹介していこう。
ONKYO スマートスピーカーP3 (VC-PX30)とは
数あるAlexa搭載スマートスピーカーの中で、このP3はオンキヨーならではのこだわりを感じさせる製品となっている。
まず、デュアル2.5インチ(64mm)フルレンジウーファー、デュアルパッシブラジエーター、DSPスイッチングアンプを搭載し、コンパクトサイズながら迫力ある高音質サウンドが再生できるという。前述のように本体上部に4つのプリセットボタンを装備しているのも独自仕様。任意の音楽サービスをプリセット登録できるボタンとなっている。さらにDTS Play-Fi搭載、2台仕様でステレオペアモード設定が可能などの違いもある。
現在、招待者のみ予約注文可能で、価格は32,184円だ。
開封の儀
早速開封してみる。
パッケージはAmazon Echoに比べてサイズ、重量も数倍ある。
内容物は、本体、ACアダプタ、ミニプラグケーブル、説明書。
ハードウェア
取り出した本体をじっくり見てみる。
Alexa搭載デバイスの特徴となっているブルーのLEDリングはとても大きく見やすい。
また本体上部のスイッチはプリセットスイッチボタンがあることでAmazon Echoよりも多い。
本体背面には上から、電源スイッチ、Wi-Fi設定スイッチ、リセットスイッチ、修理用端子2つ、オーディオ入力、オーディオ出力端子、ACアダプタジャックとなる。
Amazon Echo (Newモデル)と並べるとそのサイズ感は倍以上違う。
Google Assistant搭載のONKYO G3と、Alexa搭載のONKYO P3を並べてみると、同じメーカーが同時期に作った製品とは思えないほど違いがある。
ちなみにONKYO P3は、スマホアプリ「Play-Fi」をインストールし、手順に従って設定を進めていけば、Alexaとの連携を滞りなく行うことができる(途中でAlexaアプリをインストールする必要あり)。
使ってみた感想
単なるAmazon Alexa搭載互換機というより、DTS Play-Fi機能を搭載した高音質のスマートスピーカーというポジションの製品。家庭にPlay-Fi製品が既に導入されている場合、ONKYO P3の導入はより有効だろう。
音質については、11,980円で販売中のAmazon Echoに比較して、間違いなく良い音質である。価格は2万円ほど高くなるが、音質に拘るユーザーでも十分納得できるレベルだ。この原稿で音の良さをうまく伝えられないのが残念ではあるが・・・。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。