イギリスの警察が市民向けのサービスとしてAmazon Echoの活用を検討中
イギリスのランカシャー警察がAmazon Echoの活用を検討中であるとTECHSPOTが報じた。
警察が公式にスマートスピーカー(AIスピーカー)の活用に乗り出すのは目新しい。どんな活用方法が考えられるのだろうか。
記事によれば現在検討中の内容は2つ。1つめはAmazon Echo所有者に地域の最新の犯罪速報、逃亡者、容疑者などを知らせるといったプッシュ型の使い方だ。2つめは、犯罪の犠牲者や目撃者がAmazon Echoを通じて警察に通報することができるプル型の使い方だ。
ランカシャー警察のイノベーション担当の責任者、Rob Flanaganは、「音声認識や音声対応のテクノロジーを使用してコールセンターの負担を減らすことは警察にとってインパクトがあります。私たちは、Alexaに尋ねることで人々が好むであろう多くの情報があると考えています。」と語っている。
僕はこう思った:
警察が市民のために積極的にスマートスピーカーを活用するのは良いことだと思います。一方、市民が望まない使われ方も可能性としてはあります。
既にアメリカでの殺人事件において、Alexa利用履歴を事件の証拠として提出すべきかという議論も実際に起きています。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。