通電すると伸縮する次世代ゴム素材「eラバー」で、ガッチリ物持つロボットハンドがコンセプト展示 豊田合成、ロボデックスにて

本日第2回ロボデックスが開幕した。ロボデックスでは、開発・活用展という副題がついている通り、ロボットのための技術やその活用方法が展示されている。来場するのは製造業や介護・福祉、物流、警備、清掃、農業など、ロボットを活用したいと考えている企業や、実際にロボットを製造している企業など。国際ロボット展やCEATECに比べると、業界内向けの展示が多い印象だ。


ロボデックスが開催されている東京ビッグサイトの西1ホール入り口

自動車用のゴム製品、合成樹脂製品を製造する豊田合成のブースでは、同社が開発した次世代ゴム「e-ラバー」を活用したロボットアームが展示されている。


e-ラバーは、通電することで伸縮するゴム素材。この「eラバー」をハンド部分で採用しているのが、コンセプトモデルのソフトアームロボットだ。通常のモーターを使い、物を軽く掴んだあとに、この伸縮性のある「e-ラバー」に電気を通すことでゴムが伸びる。それによりガッチリと物を握ることができる。


先端の黒い部分が「e-ラバー」。電気を流すことで、この素材が伸びるのだという

握る力がないといくら腕力があっても重いものは持てない。そして、形がいびつなものをしっかりとグリップしたい時には握る際の隙間をなくし接触面を増やすことで、握る力をきちんと伝えることができる。これによりものを落とす心配も少なくなるだろう。



ソフトアームロボットは、移動性能をもつベースから腕が飛び出る形で展示されていた。コンビニなどの店舗で品出しをする際に同ロボットを活用できないかという意図だという。

隣では空気圧で操作するマニピュレーターも展示されていた。

豊田合成は、ロボットアームの素材をゴム素材にすることで軽量化することができ、必要な動力を減らすことができるのではないか。そしてそれは低価格化にも繋がるのではないかと語った。

ロボデックスは1月17日から19日まで、東京ビッグサイトにて開催される。

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ロボスタ編集部

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