Apple HomePod、2018年に380万台の出荷予測、シェアは10%未満?
2018年1月24日、Strategy Analyticsのアナリスト、David Watkins氏がApple HomePodの出荷予測を発表した。
この予測によれば、HomePodの2018年出荷台数は380万台に達し、スマートスピーカー全体の出荷台数の10%未満のシェアになるという。このHomePodの出荷位台数はAppleが利用可能にすると発表した5カ国(アメリカ、イギリス、オーストラリア、フランス、ドイツ)を想定したもの。
控えめな予測結果にはいくつかの理由があるという。高音質なスマートスピーカーは既に市場に投下されていること、HomePodでは音楽ストリーミングサービスに現状ではApple Musicしか使えないこと、既に多くのAppleユーザーはAmazonとGoogleのいずれかのスマートスピーカーユーザーを所有している可能性があり、そのユーザーがHomePodに切り替える可能性は低いと考えられることなどだ。
今後AppleはSiriの改善のための投資を早急に進め、さらにHomeKitのエコシステムを大幅に拡大していかなければ、ニッチプレイヤーになってしまう危険性があるという。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。