Amazon、TV広告で「Alexa」が誤動作しないようにリアルタイム音響指紋技術を実装
アメリカではAmazonのスーパーボウル向け広告の話題が盛り上がってきているが、TVから一斉に「Alexa」というウェイクワードが放送されてしまうと誤動作してしまうのではないか・・・という懸念を払拭する対応が発表された。
2018年2月2日、Amazon公式ブログで発表されたもので、Alexaのウェイクワードをコマーシャル中に呼ばれてもデバイスが反応しないようにしたという。
TVから流れる広告の声と、実際のユーザーの発話を区別できるリアルタイム音響指紋技術(Real-time acoustic fingerprinting)により可能になったもの。仕組みは複数のデバイスから同じ音声が入ってきた時はTV放送からの音声と認識して、ウェイクさせないというロジックだ。
この仕組みは完璧ではないが、80〜90%のデバイスが誤動作しなくなるという。
このAmazonのウェイクワード検出のためのディープニューラルネットワークの使用についての詳細な論文「Multi-task learning and Weighted Cross-entropy for DNN-based Keyword Spotting」も公開されている。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。