学生寮をIoT化! IoTホステル運営の「and factory」が取り組む「IoT学生寮プロジェクト」が開始

スマートフォンを軸とした事業展開を行い、日本初のスマートホステル「&AND HOSTEL」を運営しているand factory株式会社は、特定非営利活動法人NEWVERYと協業し、IoT学生寮プロジェクトを2018年2月より開始した。

同プロジェクトは、先進的なIoT事業展開の実績を持つand factoryと、『若者が未来に希望を持てる社会づくり』を目指して学びのコミュニティづくりに実績を持つNEWVERYが、お互いに協力することで、学生寮における共同生活の課題をIoTによって解決するだけでなく、学生の共同体験を通じてIoT機能やその利用方法を洗練させ、次世代のビジネスを創出することを目的としている。



学生寮「チェルシーハウス国分寺」へのIoTシステム導入

同プロジェクト第1弾として、NEWVERYが運営する学生寮「チェルシーハウス国分寺」にand factoryが提供するIoTシステムを導入。7種類のデバイスを導入することを検討中とのことで、システムの実装は2018年6月を予定している。

今回のプロジェクトは、学生寮での共同生活で頻繁に起こる小さなトラブルを抑制するとともに学習や作業効率の向上を図り、学生自身が手がける地域住民向けのイベント開催など、大きな共同課題に集中して取り組める環境づくりを目指したものだ。

具体的には、共有部の混雑状況の可視化やキッチンの洗い物忘れや洗濯機使用後の衣類回収忘れの防止の注意喚起や自動での問いかけなど、学生同士がわずらわしさを感じる様々なシーンでのIoT活用を想定。

今後は、大学などの研究機関やIoTメーカーなどの企業とともにハッカソンやアイディアソンを実施するなど、優秀な学生を育む実践教育の機会、革新的なIoT事業の創出を図っていくとのこと。

プロジェクトキックオフミーティングの様子
【チェルシーハウス国分寺について】
NEWVERYが運営するシェア型男女共同学生寮。20以上の異なる大学に通う学生54名が暮らす。門限やハウスマスターはなく、学生たちが自治的に共同生活を築いているほか、社会人メンター制度、寮内外で行われる地域開放型イベントの企画運営など、多様な他人と学び合う機会を設けている。共用部にはキッチン・リビングのほか、ゲストルーム、スタディールームなどを設置している。

NEWVERYの理事長で、教育寮事業部長でもある小崎文恵氏は今回のプロジェクトについて以下のようにコメントしている。

NEWVERY 理事長 教育寮事業部長 小崎文恵氏

共同生活で起こるトラブルとその解決は学びの材料になりますが、問題のすべてと向き合うのは限界があります。本取り組みにより、小さな問題をデジタルが解決し、学生自身はアナログならではの大きな問題解決に注力することで、学生にとっての寮生活がより充実した成長機会となることを期待しています。

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ロボスタ編集部

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