2018年2月10日、Loup Venturesが発表したスマートスピーカーの評価テスト結果、市場調査予測のレポートを紹介する。
スマートスピーカー比較調査
782の質問を含むスマートスピーカーの比較調査の結果が発表された。回答の正解率は、Google Home 81%、Amazon Echo 64%、Microsoft Cortana 57%、HomePod 52%となった。
ただし、質問の中でナビゲーション、カレンダー、電子メール、通話など一部の領域はHomePodは現時点でサポートされていないこと、またiPhoneのSiriでは検索結果を表示する場合もHomePodでは現時点で回答できないことも影響している。質問の中からこれらの質問を除外すると、正解率の結果は大きく変わる。Google Home 81%、HomePod 67%、Amazon Echo 64%、Microsoft Cortana 57%となる。Googleの回答率が高いことには変わりがないが、それ以外のライバルをHomePodが凌いでいるのは注目ポイントだ。
カテゴリ別でのグラフも公開されているが、Googleの強さが伺える。結果となっている。
HomePodの販売台数予想
Loup VenturesのHomePodの販売台数予測も発表されている。
2018年販売台数は700万、2019年1,090万、2020年1,530万、2021年2,000万を超えるという予想だ。初期の人気具合はApple Watchに似た動きとなっているという。
HomePodの価格推移予想
Loup VenturesはHomePodの価格が急激に値引きされていくと予想している。
2018年ホリデーショッピングシーズンで299ドルに、2020年には199ドルに、2022年には149ドルにまで下がるという予想だ。
市場シェアの変化
2018年に、Amazon Echoが52%、Google Homeが32%、HomePodが12%、その他4%。そして2022年には、Google Home 48%、Amazon Echo 37%、HomePod 12%、その他3%に変化すると予測している。
Appleがシェアを維持しながら、GoogleがAmazonのシェアを奪うという予想だ。
ロボスタ編集部では過去に以下のようなレポートを紹介してきた。あわせて参考にしていただければと思う。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。