音楽配信のSpotify社が独自スマートスピーカー開発中?
音楽ストリーミングサービスの大手「Spotify」が独自スマートスピーカー開発かというニュースが世界中で報じられている。これは同社がハードウェア開発者の募集を開始したことに端を発している。
現在Spotifyが募集しているのは、「Operations Manager ─ Hardware Product」と「Senior Project Manager Hardware Production」の2つの職種。
「Operations Manager」の募集要項には、「初の物理的な製品を作り、製造、サプライチェーン、セールス&マーケティングの運営組織を設立している最中」との記載があり、スマートスピーカーを独自で開発しているのではないかという見方が強い。
現在アメリカでは、アマゾン、グーグル、アップルから主たるスマートスピーカーが発売されているが、アマゾンの「Amazon Echo」とグーグルの「Google Home」ではSpotifyの音楽ストリーミングサービスを聴くことができるものの、アップルの「HomePod」では聴くことができない(※ 日本国内ではAmazon EchoはSpotifyに未対応)。
今後「スマートスピーカーで聴くことができるか」が音楽ストリーミングサービスを選ぶポイントになるとした場合、SpotifyがHomePodで聴くことができないことや、自社スマートスピーカーを出していないことが不安要素だと考えているのかもしれない。
実際にグーグルも「Play Music」、アマゾンも「Prime Music」と「Amazon Music Unlimited」の音楽サービスを持っており、現在は「Spotify」も対応しているが、それもいつまで対応されるかはハードウェアを開発する企業に委ねられている部分もあるだろう。
スウェーデンに本社を置くSpotify社は、2006年に創業し、2008年に「Spotify」のサービスを開始している。Spotifyは、今年1月有料会員数が7千万人を突破したことをツイートし、2018年上期には上場するのではないかという情報も報じられている。
何らかのハードウェアを作っていることは明らかだが、スマートスピーカーを作るかどうかは憶測でしかない。しかし現状を整理すると、Spotify初のスマートスピーカーである可能性は高く、勢力争いに加わる可能性も秘めている。