博報堂DYMPと東京理科大、スマスピ向けにニュース記事を最適化するシステムを共同開発

株式会社博報堂DYメディアパートナーズ スマートメディアラボと東京理科大学 理工学部 大和田研究室は、昨年8月より開始したAI技術を活用した次世代型メディア・コンテンツの共同開発の第一弾として、ニュース記事原稿をスマートスピーカー向けに要約し、読み原稿化するシステムを開発したことを発表した。

同システムは、媒体社が保有するニュース記事を、AI技術を活用し解析・学習させることにより、複数の尺度で指定の長さに要約する機能と、記事の書き言葉を読み言葉に変換する機能を実装している。

要約に関しては、ニュース記事原稿を、文字数、文章数、元記事からの圧縮率のどれか1つの尺度を指定することで、最適な長さに要約することが可能。

読み言葉への変換は、常体(である)から敬体(です、ます)への変換、体言止めの補完、キャプションなどのニュース記事固有要素の削除などを自動で行うという。

スマートスピーカーの普及により、オーディオビジネス市場は今後更に活性化していくことが予想されている。なかでもニュースの読み上げサービスは、すでにスマートスピーカーが普及している米国においては日常的に利用されており、媒体各社がサービス開発を競っている。しかしスマートスピーカー用に最適な長さでかつ読み言葉化した原稿を用意することは手間がかかるため、「専任のスタッフがいないと長期的にサービスを提供していくことが難しいのが現状」とスマートメディアラボは述べている。

AI技術を活用した同システムでは、既存のニュース記事原稿を本システムにデータ入力するだけで、スマートスピーカー向けに要約・読み原稿化された第一稿が数秒で出力されるため、大幅に作業時間を軽減させることが期待できるという。

また、同システムはニュース記事の要約と読み原稿化を連動して利用することは勿論、それぞれ個別に利用することも出来、用途に合わせて使い分けが可能。

博報堂DYメディアパートナーズは、「激化するメディアビジネスの転換期に即応するために、社内外の人材や組織的な知見などのリソースを最適活用し、新しいメディアビジネスの創造を積極的にいく」と語っている。

尚、報道関係者が試用したい場合には、博報堂DYメディアパートナーズ スマートメディアラボ「メディアルーム」にてサンプル体験も可能だという。

ABOUT THE AUTHOR / 

ロボスタ編集部

ロボスタ編集部では、ロボット業界の最新ニュースや最新レポートなどをお届けします。是非ご注目ください。

PR

連載・コラム