AI技術やディープラーニング分野における世界最大級のイベント「GPUテクノロジ カンファレンス」、略称「GTC」が今年もまもなく開幕する。
主催するのは「AIコンピューティングカンパニー」であるNVIDIA。期間は3月26(月)~29日(木)、米国シリコンバレーはサンノゼにある、サンノゼ・マッケンリー・コンベンションセンターにて開催される。
主にAIとディープラーニング技術関連の未来についてAIエキスパートや有識者たちが語り合い、関連企業が展示ブースを出展するイベントとなっている。注目される分野としては、ロボティクス、自動運転車、HPC(High-Performance Computing)、ドローン、ヘルスケア、データアナリティクス、VR/AR、スマートシティ、クラウドコンピューティング、ゲームなど。また、このイベントの珍しいところでは、自身のパソコン等を持参して、実際のプログラミングやツールの使用方法を習得するハンズオントレーニングも用意されている点だ。
「GTC 2018」についてはロボスタでもレポートする予定なのでお楽しみに。
2009年に第1回を開催して以来、GTCの来場者は約10倍に増加している。今年は同会議センターの全フロア(約34,652平方メートル)を占有し、世界から何千人ものAIエキスパートが集結するイベントとなる。
なお、3月27日(火)午前9時(太平洋標準時間)より同カンファレンスにて、NVIDIAの創業者兼CEOであるジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏が、8,000人以上とみられる来場者に対し、基調講演を行う予定だ。
GTCへの来場登録は、https://www.nvidia.com/en-us/gtc/にて行える。
■【動画】GTC 2018 – Register Early
NVIDIAのデベロッパープログラムのバイス プレジデントであるグレッグ・エスティス(Greg Estes)氏は今回のカンファレンスについて、次のように述べている。
NVIDIA、デベロッパープログラム バイスプレジデント Greg Estes氏
GTC は、世界有数の研究者やビジネスリーダーたちが、AI の力をいかに活用していくかを学ぶ場です。AI の進化をけん引し続けるGPU コンピューティングによって、未来がいかに現実となっていくかを目で見て確かめることができ、ご体感いただけるでしょう。
4日間の日程で行われるカンファレンスの内容
600を超える分野別セッションが開催
自動運転車、ハイパフォーマンス コンピューティング、ロボティクス、ヘルスケア、スマートシティ、データセンター、クラウド コンピューティング、防衛、ライフサイエンス、コンピューター・ビジョンとマシン・ビジョン、仮想現実(VR)など、600を超える分野別セッションが開催。詳しくは、GTC セッションスケジュールにて確認できる。
2,700を超える企業と主要大学が参加
主に下記のような企業や研究機関、大学等、2,700を超える組織が協賛や参加、展示等に名を連ねている。
IBM
Cisco
Dell EMC
Google Cloud
Hewlett Packard Enterprise
Inspur
Lenovo
Supermicro
(以上が協賛)
Mercedes-Benz
Microsoft
MIT
NASA
Toyota Research Institute
Pixar
Stanford
Adobe
Alibaba
Amazon
Baidu
BMW Group
Capital One
Ford
GE
JP Morgan Chase
Lockheed Martin
Mayo Clinic
NYU
Salesforce
Tencent
Uber
VMware
Walmart
Walt Disney Imagineering
(など参加)
150超の出展者が独自の最新技術を競う
150超の出展者が独自の最新技術を競う同カンファレンスでは、初めて世に出る技術も多く、AIの進化をけん引し、仮想現実や自動運転車を実現する企業と直接コミュニケーションを図ることのできる機会を得られる。
200超のスタートアップが独自の高い技術力をアピール
3月27日(火)午後4:30(太平洋標準時間)より、200超のスタートアップが独自の高い技術力を競う「NVIDIA Inceptionアワード」の最終選考が行われ、来場者の投票により世界一のスタートアップが選定される。
ハンズオントレーニングのセッションを60種類以上開催
AIの基礎、自動運転車、CUDAプログラミング、ゲノム科学におけるAI、組み込みアプリケーション、OpenACC 、仮想現実(VR)など豊富なトピックを扱うハンズオントレーニングのセッションを60種類以上開催。NVIDIA Deep Learning Instituteの認定インストラクターが、最新のAIフレームワークおよびソフトウェア開発キットを使用したトレーニングを100時間以上実施する。
グローバル・インパクト賞受賞者には、賞金20万ドル贈呈
重要な社会問題、人道的問題の解決に向け、GPUコンピューティングを駆使して先駆的に活動した研究者(または団体)に与えられるグローバル・インパクト賞受賞者2名(または2団体)には、賞金20万ドル(約2100万円)が贈られる。
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