関西空港で次世代ロボット展示会「KIX Robot mini Expo」を開催 3月20日から4日間、18機種を体感

関西エアポート株式会社、オリックス株式会社、オリックス・レンテック株式会社は、関西国際空港(KIX)において、次世代ロボットの実用化に向けた体験型展示会「KIX Robot mini Expo」を3月20日(火)から23日(金)までの4日間、開催することを発表した。同空港内の第1ターミナルビル 1階国際線到着フロア 特設会場で行われ、最終日の23日のみ関西空港内の「ホテル日航関西空港」で行われる。

建物面積が広く、多くの人が行き交う空港施設内で物品運搬の負担を軽減する「自動搬送ロボット」や、空港のさらなる快適性と人材の有効活用につながる「清掃ロボット」をお披露目。「コミュニケーションロボット」によるダンスパフォーマンスや日英中三カ国語を話す人型の「アンドロイドロボット」による案内、「ロボットアーム」を用いたクレーンゲームなども併設し、訪日外国人客をはじめとする空港利用者に向けてエンターテインメント性溢れるデモンストレーションを実施する。


シャープのロボホン

ABB社の「YuMi」、Universal Robotsの「UR5」、エーラボの「未来まどか」、ソフトバンクロボティクスの「Nao」、シャープの「ロボホン」、株式会社Doogの「THOUZER」、イノフィスの「マッスルスーツ」、DJIの「Matrice 200」、富士ソフトの「PALRO」、Qihan Technologyの「Sanbot」など、計15メーカー18機種のロボットの動作や操作性を体感することができる。


エーラボの「未来まどか」

関西国際空港では2017年の国際線旅客数が前年比13%増の2113万人を記録し、4年連続で過去最高を更新しているという。拡大する空港需要のなかで、お客の待ち時間緩和やストレス軽減を図り、また空港関係者の業務効率化や人員配置の最適化に対応するため、これまでスマートセキュリティや空港運用管理データシステムなど、最新技術の導入を進めてきた。今年1月には、清掃ロボットや自走式セルフチェックインロボットの実証実験を行っている。


KIX Robot mini Expoのブースイメージ

2019年の20カ国・地域首脳会議(G20)大阪開催やラグビーワールドカップ2019日本大会、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2025年の国際博覧会(万博)の大阪誘致など、国際的なイベントが予定されるなか、空港利用者は今後さらなる増加が見込まれており、これからも空港や物流施設、工場、オフィスなどでの次世代ロボットの実用化支援を行うとともに、最新技術の国内外への発信を行っていくと3社は説明している。


羽田空港では「Haneda Robotics Lab」が2016年末から実施されている

関西国際空港以外では、羽田空港において2年連続で複数台ロボットによる実証実験「Haneda Robotics Lab」が実施されている他、成田空港ではパナソニックの「サイネージHOSPI」の導入やアンドロイドによる受付の実験も行なっている。そのほか、都庁、駅構内、観光地など、外国人客が見込まれる施設では実証実験が相次いで実施されており、2020年に向けてこのような取り組みは加速しそうだ。実証実験を経て、実導入に結びついていくことに期待したい。

(トップ画像はオリックス・レンテックが運営する「Tokyo Robot Lab.」より)

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ロボスタ編集部

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