リハビリのための身体機能計測サービス「モフ測」、医療機関向けに販売開始 IoTデバイスを活用
株式会社Moffは、株式会社三菱総合研究所との提携により、ウェアラブル端末を用いたモーションキャプチャー技術を使った、IoT身体機能計測サービスを開発したと発表した。
また昨年11月から複数病院で実施中の実証実験からのフィードバックなどを踏まえ、本日3月13日より病院やその運営法人等を対象としたサービス販売を開始する。
「モフ測」とは?
「モフ測」は、IoTデバイス「Moff Band」を活用して、リハビリテーションを受けている方々の身体機能を手軽に計測し、見える化するサービスだ。「MoffBand」は手首や足首に装着するIoTデバイスで、装着した部分の測定を行うことができる。病院や診療所、老人保健施設などの福祉・医療施設における活用を目指している。
モフ測を利用することで「Moff Band」で取得した、「歩行」、「バランス」、「腕の動作」、「関節可動域」などの情報を、リアルタイムでタブレット上から確認することができるため、歩きながら、腕を動かしながらなど、リハビリ中にも確認することができる。
手足に装着した「Moff Band」からタブレットに映し出される画像を見て訓練を行うことで、自分の運動への「気づき」を与え、正しい動作を身につけることを支援する。また、身体機能を定量的に把握することで、本人へのフィードバックや病院内のコミュニケーションだけでなく、医療と介護間の情報共有やデータ連携への活用も期待される。
「モフ測」で測定できること
モフ測では主に4つの測定を行うことができる。
1.歩行動作
体幹の傾き角度(左右、前後)や上腿の傾き角度・膝関節の屈曲角度。また、歩行時間やこれらに関連する統計値が測定可能。歩行データはcsvでデータ出力ができる。
2.静止バランス
静止時の体幹のふらつきを計測&比較 片脚立位の記録・体幹の傾き角度(左右、前後)、計測時間、これらに関連する統計が測定できる。
3.全方位ミラー
モーションキャプチャのように動きを3次元モデルで再現し、腕の動きをリアルタイムのモデルで表現&比較上腕の傾き角度、上腕と前腕のなす角度、計測時間が測定できる。
4.ROMチャレンジ
関節可動域を手軽にセルフチェック、時系列表示、肩、股関節、膝関節の関節可動域が測定できる。
モフ測の開発の経緯と今後の取り組み
Moffと三菱総合研究所はリハビリテーションにおける3Dモーションキャプチャデバイスの応用について、昨年より奈良県立医科大学リハビリテーション科、三仁会あさひ病院と共同研究を行っていたと報告している。モフ測は同研究などを踏まえて開発され、昨年11月からは複数の医療機関にて、機能検証および活用に関する実証実験を行っている。
Moffは、3月13日から「モフ測」の販売を開始し、実証実験に参加の医療機関などから順次導入を進めていく。さらに5月に開催される「第91回日本整形外科学会学術総会」、6月に開催される「日本リハビリテーション医学会第55回学術集会」など、各種展示会などへも出展を予定しており、先行して販売中の高齢者自立支援サービス「モフトレ」とともに、「医療・介護分野におけるIoTサービスとデータプラットフォームの事業を拡大し、自立支援、健康寿命延伸などの社会課題解決に貢献していく」と今後の展望を述べている。
モフ測
株式会社Moff
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。