米国の「Amazon Alexa」スキル数が3万を突破! 日本に少ないのは「教育スキル」?

Amazon Echoの魅力のひとつに多様なAlexaスキルの存在があげられる。スキルとはAlexaに機能を追加するアプリケーションのことで、スマホアプリを思い浮かべて頂くとイメージが湧きやすいだろう。

今回はそのAlexaスキルのマーケットプレイスである「Alexaスキルストア」における、アメリカと日本の「スキル数増加推移」と「カテゴリ別スキル数」をみてみたい。



米国のAlexaスキルストア

米国のAlexaスキル数は既に3万個を突破している。

2017年6月末に1.5万だったスキル数が2018年3月に3万にまで伸びており、約10ヶ月で倍増したことがわかる。


Image: voicebot.ai

5,000スキル単位での増加推移グラフをvoicebot.aiが公開している。おおよそ100日前後で5,000ずつ増加するペースなのがわかる。直近の25,000から30,000スキルになるまでの所要期間は97日間で、おおよそ51.5個の新スキルが毎日公開された計算となる。


Image: robot start inc.

カテゴリ別のスキル数を見ると、「ゲーム・トリビア・アクセサリ」が21.0%、「ニュース」が13.6%、「教育・レファレンス」が12.2%、「音楽・オーディオ」が11.8%と続く。



日本のAlexaスキルストア

外部リンク
Amazon.co.jp / Alexa Skills

日本のスキル数も増加し続けている。2017年11月8日に265スキルから始まった日本のAlexaストアだが、現時点ですでに624まで増加した。おおよそ140日で2.4倍に増加したことになる。


Image: robot start inc.

このグラフは2018年1月1日から2018年3月23日現在までのスキル数の推移をグラフにしたもの。当然右肩上がりで、おおよそ1日3スキル増加するペースとなっている。アメリカのスキルストアに比べればまだ緩やかな成長だが、今後スキルデベロッパーが増加すればさらに急速にスキル数が増えていくことだろう。


Image: robot start inc.

現時点でのカテゴリ別のスキル数を見ると、「ゲーム・トリビア・アクセサリ」が17.9%、「ニュース」が16.4%、「音楽・オーディオ」が10.1%、「ライフスタイル」が9.9%と続く。アメリカのスキル分布と大差はないが、あるとすれば現時点でまだ「教育・レファレンス」のスキル数が少ないことだろうか。

「教育・レファレンス」スキルは、日本においては英語学習などの多言語学習が主流だ。一方のアメリカでは歴史を学ぶものや、聖書、ライフハック、NASAの宇宙情報など多岐に渡ったスキルがあり、今後日本でも増えていくジャンルと見られる。

引き続きロボスタではスキル数を定期的に計測していく予定だ。

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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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