サイバーダインの次世代型清掃ロボット「CL02」、住友商事の管理ビルに順次配備へ
CYBERDYNE株式会社は住友商事株式会社と、オフィスビル清掃の自動化・効率化に向けた取り組みを共同で推進し、3月28日に共同事業の検討に関する覚書を締結したことを発表した。また今後、CYBERDYNEが開発した次世代型清掃ロボット「CL02」を、住友商事の100パーセント子会社である住商ビルマネージメント株式会社および、エス・シー・ビルサービス株式会社が管理するオフィスビルに順次導入していく予定であることを併せて発表している。
清掃ロボット「CL02」の機能
このロボットは建物内部の形状(清掃経路)をスキャンし、記憶することで磁気テープやマーカー等の誘導線がなくても走行できるほか、新たに清掃経路の自動パターン生成機能が加わっている。
また、従来モデルと比較しても「走行スピードが速い」、「広いエリアを自律走行することができる」、「3Dカメラを用いてロボットの進行方向の障害物を立体的に検出することが可能」、「清掃後に清掃エリアのゴミ分布マップを作成したりすることができる」など、より高度な機能が実現されている。
さらに、経路変更も現場のスタッフが簡単に行えるなど清掃現場での操作性にも優れているため、清掃員1人あたりの業務効率を最大化させ、安定した清掃を最小のスタッフ構成で遂行することが可能になることから、今後このロボットは、商業施設やオフィスビル、空港など様々な大型施設での活用が見込まれている。
今後の取り組み
両社は、この次世代清掃ロボット「CL02」を、住友商事グループ会社の管理する東京・大阪・名古屋のオフィスビルに順次導入を進めていき、さらに清掃ロボットの自律的なエレベーターの乗降を可能にするなど、オフィスビル清掃の効率化のための共同検証を進めていく。同時に、清掃員の高齢化や労働力不足が深刻化する清掃現場における課題を解決するために、本清掃ロボットの導入を通じて、人とロボットのインタラクティブな協働を実現させることで、清掃業務の安全性や作業効率・清掃品質を向上させる新しいオフィスビル清掃業務の新たな形を作ることを目指している。
CYBERDYNE株式会社
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。