米ディズニーリゾートに建設中の通称スターウォーズランドの新アトラクション「ミレニアム・ファルコン」の開発中の映像が一部ではあるが公開された。
通称スターウォーズランド
米国にある2つのディズニーリゾート、カリフォルニアのディズニーランド・リゾートと、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートに来年新しいテーマランド「スター・ウォーズ: ギャラクシーズ・エッジ」がオープンする予定だ。テーマランドの広さとしては過去最大規模の拡張が予定されている。
カリフォルニアはディズニーランド内に、フロリダ(オーランド)はディズニー・ハリウッド・スタジオ内につくられる。
「ミレニアム・ファルコン」を操縦するアトラクション
テーマランド「スター・ウォーズ: ギャラクシーズ・エッジ」の中には「ミレニアム・ファルコン」を操縦するアトラクションと「ファースト・オーダー」との戦いのアトラクションが予定されている。そして、「ミレニアム・ファルコン」において、ダイナミックな飛行&アクションのリアルタイム映像にNVIDIAのGPUが採用されていることが明らかになった。
要は、もともとゲームやCG用に進化してきた、質感やリアル感、光の向きや加減・反射といった視覚効果をリアルタイムで実現する「リアルタイム レンダリング」や「リアルタイム レイトレーシング」という技術が、GPUというプロセッサの超高速化によって、大型アトラクションの技術へと昇華したということだ。
NVIDIAが発表したブログによれば、この新テーマランド「スター・ウォーズ: ギャラクシーズ・エッジ」の舞台は「かつて亜光速貿易ルートの交差路として繁栄した辺境の惑星バトゥー」だと言う。
テクニカルカンファレンスで映像の一部が公開
Walt Disney ImagineeringとNVIDIA、Epic Gamesは共同でこのアトラクションの要となる新技術を開発した。ゲストが搭乗するコックピットには、1台のBOXXシャーシにQuadro SLIで接続したハイエンドのNVIDIA Quadro P6000 GPUが8基搭載されている。ゲストの視界は、5台のプロジェクターによって惑星バトゥーが再現され、それには「Quadro Sync」での同期と超高解像度映像技術が用いられていると言う。
そして、開発中の映像の一部が「GTC 2018」でWalt Disney Imagineeringが登壇したセッション「Walt Disney Imagineering テクノロジ プレビュー: 遥かなる銀河のリアルタイム レンダリング」で紹介された。
その映像は「VRMA Virtual Reality Media」が撮影し、YouTubeに掲載している。
■Disney showed off what Real Time Ray tracing of Star Wars looks like with 8 Nvidia GPUs via SVGN.io
GPUのリアルタイム・レイトレーシングが新しいエンターテインメントの技術を切り拓いたと言えるだろう。
今からオープンが楽しみだ。待ちきれない。
続報が入り次第、ロボスタでもお伝えしたい。
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