横浜銀行の「採用書類選考」はAIが担当、濃密な選考活動を目指す

株式会社FRONTEOは、横浜銀行の2019年度新卒採用のエントリーシート選考において、FRONTEOが独自に開発した人工知能エンジン「KIBIT(キビット)」が活用されることを発表した。

横浜銀行では、昨年より「KIBIT」をお客との面談記録の分析などに行っていたが、今回、横浜銀行で新卒採用者にKIBITを活用したのは、応募者をより客観的かつ適正に評価するための取組みだという。またKIBITによるエントリーシート評価の実証実験を行った結果、より客観的かつ一貫性のある評価軸のもと、選考ができることが確認できているという。



KIBITとは

「KIBIT」は人工知能関連技術のLandscapingと行動情報科学を組み合わせ、FRONTEOが独自開発した日本発の人工知能エンジンだ。人間の心の「機微」(KIBI)と情報量の単位である「ビット」(BIT)を組み合わせ、「人間の機微を学習できる人工知能」を意味している。テキストから文章の意味を読み取り、人の暗黙知や感覚を学ぶことで、対象となる大量のテキストデータを関連性の高い順にスコアリングして序列化することができる技術を持っているため、人に代わって判断や情報の選び方を再現することができる。


KIBITの活用と今後の方針

横浜銀行では、従来、複数の採用担当者が数千件のエントリーシートを読み込み、合否を判断していたところを、KIBITの活用により、エントリーシートの確認時間を大幅に削減することが可能となった。

また2019年度の選考では、過去のデータを教師データとして学習させたKIBITに志望動機などの文章を読み込ませ、評価を定量化し,その評価をふまえ、合格基準を総合的に満たす応募者は書類選考を合格とし、引き続き面接などの選考を実施する方針。あらたに創出された時間を面接などの対面コミュニケーションに充てることで、「より濃密な選考活動」を行う狙いだ。

FRONTEOは昨日、横浜銀行におけるお客との面談記録の解析にKIBITが導入されたことを発表していた。

関連サイト
株式会社FRONTEO

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

PR

連載・コラム