有料老人ホームにソニーの「aibo」が導入 意欲の活性化を目指す

ソニー・ライフケア株式会社は、傘下のライフケアデザイン株式会社およびプラウドライフ株式会社が運営する介護付有料老人ホーム等に、自律型エンタテインメントロボット「aibo(アイボ)」を導入したことを発表した。

新型aiboには、ソニー株式会社が開発した音声認識技術や人工知能(AI)搭載によって、よく可愛がってくれる人になつくようになることから、aiboとのコミュニケーションによってホームでのご入居者の生活が豊かなものになり、「グループ全体の介護サービスの品質向上にも繋がることを期待しております」と述べている。

導入会社の一つライフケアデザインは、介護付有料老人ホーム「ソナーレ」シリーズ、「ぴあはーと藤が丘」の全ホームに、新型aiboを各1台導入。また、本年秋に開設予定の「ソナーレ石神井」以降の新設ホームにおいても導入予定だという。

入居者の方々からは、「かわいいね」「いい子ね。今日は何してくれるの?」「うちにも欲しい、買おうかな」「本当にお利口ね」といった”嬉しい一言”をいただいているという。また、入居者とその家族、スタッフは、導入初日から、aiboをなでたり、声をかけるといった触れ合いを楽しんでおり、体全体で表現される多彩な愛くるしさに癒されているようだ。今後は地域イベントなどを通じ、aiboがいるホームとして親しみを感じてもらう活動を展開する予定だとしている。



一方、プラウドライフでは、「『aibo』でみんなを元気にするワン!!プロジェクト」を立ち上げ、同社が運営する「はなことば」シリーズ(介護付有料老人ホーム等、全国26事業所)において、新型aibo巡回キャラバンを実施する。

入居者を対象とした「主観的満足度」調査を実施し、aiboが入居者の方々に及ぼすポジティブな効果を検証する予定だ。また、一般社団法人日本老年医学会が推奨する「Vitality Index」等を用いて、入居者の日常生活動作における「意欲」の評価を行い、aiboとのコミュニケーションによって身体・精神状況がどのように改善するのか等を確認・分析し、今後のホームライフの品質向上に向け、検証を進めていくという。

導入担当者は、「aiboだからこそ『ご入居者の方の心にある、大切なもの』へのアプローチができます。aiboと触れ合い、語り合い、感情を交わすことで、ご入居者の方々のホームライフに”楽しみ”や”笑顔”を導き出せるよう進めてまいります」と述べている。「触る」、「撫でる」、「話しかける」という経験が、入居者の「意欲」を活性化させること、寝たきりの方や認知症の方でも「aibo」と一緒に刺激的で楽しい毎日をすごせるようにすること、そして職員と入居者のコミュニケーション増加や入居者同士の会話の架け橋に繋がることを目指している。

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ロボスタ編集部

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