インテルが開発中の網膜投影スマートグラス「Vaunt」の製品化を断念
2018年2月にお伝えしたインテルが開発中のスマートグラス「Vaunt」の続報をお伝えする。
「Vaunt」はIntelが開発しているスマートグラス。プロトタイプをTHE VERGEがレビューしており、透過ディスプレイではなく網膜投影を採用したことで、見た目は極めて普通のメガネのようにみえるのが特徴だ。また操作についてもジェスチャーとタッチ以外にもAlexaの音声制御も視野に入れられており、注目のウェアラブルデバイスだ。
The Verge / Intel is giving up on its smart glasses
The Information / Intel Plans to Shut Down Smart Glasses Group
2018年4月18日、The InformationやTHE VERGEが報じた記事によれば、インテルはこのスマートグラスの製品化を断念したという。
インテルはサングラスメーカーのOakleyや腕時計メーカーのTAG Heuerなどと協力してスマートグラスの製品化に向けて開発を進めてきたが、ビジネス上の成功が確信できずプロジェクトを中止することになったという。
インテルは新技術の研究結果がすべて製品として市場に投下されるわけではなく、時に厳しい選択を必要とするとコメントしている。
2013年に数億ドルを投資して結成されたこの新デバイス開発部門は閉鎖も検討されており、この部門の解体により約200人いる技術者の一部は解雇されるという噂もでているという。
動画を見る限り素晴らしいプロダクトなので市販化にいたらず非常に残念ではある。
ロボスタでは音声アシスタント搭載のスマートグラスについて以下の通りお伝えしてきている。スマートスピーカー、スマートヘッドホン・イヤホンの次のデバイスとして、ウェアラブルデバイスは注目だ。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。