AmazonがAlexaの「3つの新機能」を発表 記憶の手助け、スキルの提案など

米Amazonはブログで、同社が開発するAIアシスタント「Alexa」に搭載予定の3つの新機能「Skills Arbitration」「Context Carryover」「Memory」を発表した。それぞれの機能をご紹介していく。


スキルを提案する「Skills Arbitration」


これまでAlexaのスキルを使うためには、AlexaのアプリやWEBサイトで、3万を超えるスキルの中から適したものを検索して有効化していく必要があった。しかし、今回の追加機能により、スキルをAlexa側から提案してくれるようになる。同社のブログで例に挙がっているのは、「Alexa、シャツから油の汚れを落とせますか?」という質問に対して、「Tide Stain Remover」というスキルを勧めて、そのスキルを使えば汚れを落とす方法を知れることを教えてくれるのだという。まずはアメリカから提供される。

言葉を言われた時に「何を勧めるか」には独自のアルゴリズムが走るはずであり、SEOのようなものになるのか、広告モデルになるのかにも注目が集まることだろう。


会話を繋ぐ「Context Carryover」


当初は米国・英国・ドイツの3ヶ国で提供が開始される「Context Carryover」(コンテキストキャリーオーバー)。これは「代名詞」など一つ前の会話の参照を有効化するものだ。例として挙げられている2つをご紹介していく。一つ目の例は「Alexa、Adeleのファーストアルバムは何ですか?」と尋ねたあとに、「Alexa、それを弾いてください」と伝えることで「Adeleのファーストアルバム」の曲を再生してもらえるというもの。「それ」が何を指しているのかを理解するようになるという。もう一つの例は「Alexa、シアトルの天気はどうですか?」と尋ねたあとに「今週末はどうですか?」と聞くことでシアトルの今週末の天気を教えてもらえるようになる。「そこの」という代名詞を使うことなく、どこの今週末の天気を言えばいいか理解するといい、より人間に近い会話をすることができるようになる。


記憶を助ける「Memory」

3つ目の機能が「Memory」だ。この機能により、Alexaに情報を保存し、あとで聞き出すことができるようになる。例えば「Alexa、Seanの誕生日が6月20日だと覚えておいて」と伝えることで、Alexaが記憶をしてくれる。そして、Amazonによれば、あとでその情報を自然に思い出す方法を提供するのだという。まずは米国で近いうちにリリースされるという。



上記3つの機能はどれもリリース時期こそ示されていないが、発表されたということは近いうちに追加されるはずだ。どれも米国を中心とした展開にはなるため日本での機能追加も楽しみに待ちたい。

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