イギリス・ドイツでもAmazon Alexa子供向けスキルが登場!次は日本?

2018年5月2日、Amazon Alexaの子供向けスキルがイギリスとドイツで利用可能になった。


Alexa Kid Skillとは子供(米国では13歳未満、英国・ドイツでは16歳未満)16歳未満の子供を対象にしたAlexaスキル。利用時は親がAlexaアプリを使って子供向けスキルを個別に承認して使うという仕組みが組み込まれている。

以下、Alexa Blogで公開された子供向けスキルの開発者向けのコツ・情報をまとめた。


素晴らしい子供向けスキルを作るための6原則

子供向けスキルの音声デザインについての6原則も公開されている。

1. 対象ユーザーの年齢範囲を考慮する
16歳未満の子供という定義はかなり幅が広い。6歳の子供に魅力的なものは、十代の子供は退屈する可能性が高い。幅広く子供に使われることを想定するのであれば、年齢別のレベルを考慮した設計が望ましい。

2. 好奇心と探検を促進する
子供はスキルを予期せぬ使い方をすることがあるので、子供の話し方に耳を傾け柔軟性のある設計にする必要がある。

3. インタラクションを通して子供たちを導く
子供は大人よりも会話がうまくいかないと短時間でストレスを感じるかもしれない。子供が正しく進めるように適切に確認するといったスキルデザインを考慮する必要がある。

4. 思い出深い瞬間を含める
子供のスキルは楽しいことが必要。楽しいサウウンドエフェクトなどを利用して、間違った時、正解した時に魅力的なスキルに仕上げる必要がある。また多様性のある回答、毎回違うウェルカムメッセージなども採用したい。

5. 新鮮なコンテンツを配信する
スキルの内容は常に更新していく。コンテンツにデータベースを追加して新鮮さを楽に保つこともできる。または動的コンテンツを追加するといった工夫が可能。

6. あなたの子供のスキルの名前と説明を磨く
子供向けスキルに限らず、スキルの名前と説明文が適切であるかを確認する必要がある。子供たちがスキルを起動させられなければ意味がない。スキルの説明も明確で、スキルは有益であることを伝え、ユーザーの理想的な年齢の範囲を明確に示す必要がある。


子供向けスキルの審査のポイント

子供向けスキル申請時の審査ポイントも公開されている。

1. プライバシー&コンプライアンスのガイドラインを守る
デベロッパーコンソールでスキルに子供カテゴリを選択すると、スキルが子供向きでガイドラインに準拠しているかも確認される。

2. 広告・ショッピング・個人データの収集は許可されない
子供向けスキルでは広告、ショッピング、個人情報の収集を行うのは不適切であり、審査を通過しない。

3. すべての年齢層に適したコンテンツ
保護者の同席が必要なコンテンツなど、子供のスキルに不向きなコンテンツは審査を通過しない。


僕はこう思った:

Amazon FreeTime on Alexa、Echo Dot Kids EditionはじめAmazonが子供市場への取り組みを本気でやっていることがよくわかるニュースでした。日本向けの子供向けスキルの登場の期待しましょう。


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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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