日本のロボットが世界へ Sotaがシアトルの居酒屋に複数体設置、日本文化伝える
ロボットアプリの開発などを行う株式会社ヘッドウォータースは、Plenty USA Incが運営するアメリカのシアトルに新規オープンした「JUNKICHI Robata Izakaya」に、ジャパン・カルチャーを発信するコミュニケーションロボットの「Sota」を組み合わせたロボット体験を創出するサービスを始めたことを発表した。
「Junkichi Robataya Izakaya」
「Junkichi Robataya Izakaya」は、日本でポピュラーな「炉端焼きスタイル」の居酒屋だ。4月15日にシアトルでオープンしている。
今回、「Junkichi Robataya Izakaya」に導入されたサービスは、来店したお客に「炉端焼き」のストーリーやJapanese Bar「居酒屋」の楽しみ方、厳選された食材、コダワリの備長炭、日本酒のインフォメーションなど、日本文化を楽しくインタラクティブに知ることを目的としているため、卓上ロボット「Sota」をテーブルの上に複数台設置している。
「sota」の機能・役割
Microsoft Azure のAI機能である 「Cognitive Services」の「Face API」によって、カメラが捉えた来店客の「特徴」や「性別」「年齢の認識」や「常連度判定機能」を搭載した、ヴイストン株式会社が提供する卓上ロボット「Sota」が、自動解析したデータを基に、「ジャパン・カルチャー」の音声インフォメーションを行う。
ロボットが発話する内容、商品コンテンツ、レコメンデーション内容及び、ロボット複数台対応は、ヘッドウォータースが運営するクラウドロボティクスサービス「SynApps(シナップス)」で一括管理しており、Microsoft Azure のAI機能である 「Cognitive Services」の「Bing Speech API」を活用することで英語音声での発話を実現し、Azure IoTHubを活用する事で、モバイルとロボットのデータ連携し、外国人客がどんな「ジャパン・カルチャー」に興味があるかなどのデータ分析する事も可能だ。
店員が任意のセリフを喋らせる事もでき、「もう一杯いかがですか?」などのレコメンドや「お誕生日おめでとう」などのサプライズ演出も行える。
また「Sota」のような「日本アニメの世界から出てきたようなロボット」を利用した楽しみを「体験の提供」として利用できるサービスはアメリカではまだあまり例がないため、「日本発のロボットとのコミュニケーションを体験できるコンテンツとして好評を得ており、現地のメディアにも多く取り上げられている」とヘッドウォータースは述べている。
Sotaは日本のヴイストンが開発したコミュニケーションロボット。今回のようにアプリ開発会社と連携をして企業への導入が進められているほか、NTT東日本でも同社のクラウド型ロボットプラットフォーム「ロボコネクト」とのセットで販売を行なっている。
店舗名 Junkichi Robata Izakaya
住所 224 Broadway East Seattle, WA 98102
営業時間 11:00-23:00 日曜 11:00-21:00
席数 45席
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。