拡張性が高く、カスタマイズが可能な自作用ロボット教材「オムニローバー3WD」が5月15日に発売

ヴイストン株式会社は、2018年5月15日より、Arduino互換のワイヤレスロボット制御ボード「V-duino(ヴイディーノ)」を搭載した、低価格で全方位移動が可能な台車ロボット「オムニローバー 3WD(スリーダブリューディー)」の販売を開始することを発表した。



「オムニローバー3WD」とは

「オムニローバー3WD」は、IoTデバイスや無線通信を用いたロボットの自作用のワイヤレスロボット制御ボードV-duinoを搭載した、低価格な全方位移動台車ロボットだ。本体はすでに組み立て済みとなっており、購入後すぐにロボットプログラミングの学習を始めることができる。



同製品では、Wi-Fiによる無線通信や全方位移動機構など、学習教材に求められる機能を実現しつつ、本体メインフレームにMDF材を採用し、部品の固定は結束バンドで行うなど、低下の工夫がされているため、「12,000円(税抜)という低価格での提供が可能になった」とヴイストン。



全方向移動・高い拡張性

無限回転仕様のサーボモーターと小型のオムニホイールを搭載しているため、全方位移動が可能。搭載されている制御ボードV-duinoは、サーボモーターの制御に優れており、全方位移動の制御プログラムを作成することができる。基本動作のほか、Wi-Fiを用いた無線操作のサンプルプログラムを用意しており、スマートフォンなどのWebブラウザーから操作することができる。



同製品の制御ボードであるV-duinoは高い拡張性を持っており、アナログセンサーや超音波センサーの値を読み取り、シリアル通信により他の機器と連携を行う、といったことが可能。また、最大で10個のサーボモーターを制御することができ、動作面での拡張性も十分に備えている。



同製品は組み立て工程がない完成品だが、ロボットプログラミングを習熟するためには、ソフトウェアだけでなくハードウェアを深く理解する必要がある。そのため、同製品にはセンサーやサーボモーターを追加することができ、ハードウェアの応用学習にも対応可能だ。また、V-duinoはWi-Fiを用いたネットワーク通信が可能であるため、クラウドサービスや他のIoT機器との連携を行うことや、V-duino自体をIoT機器として機能させることもできる。



安全性

オムニローバー 3WD V-duino (VS-RC202)はサイズが直径16cm、高さ10cm程度と机上での使用にも問題ないサイズであるため、子供の勉強机の上や複数人で一緒に利用する長机など、作業スペースが限られた場所でも使用可能で、プログラムの学習用教材として、様々な環境下で幅広く利用できる。



また、小型の筐体であるため、衝突時に自重によって故障する、人にぶつかって怪我をさせてしまうといったリスクも低くなる。そして使用後に保管する際にもスペースを取らず、かつ、スムーズに持ち運びできる。

V-duinoはArduino互換の制御ボードであるため、Arduinoの開発環境であるArudino IDEでのプログラム開発が可能だ。V-duino用の豊富なライブラリーやサンプルプログラムを用いることで、初学者でも無理なくロボットのプログラミングに挑戦することができる。




オムニローバー 3WD 詳細仕様

サイズ 約 160(φ)× 105(H) mm
重量 約462g(バッテリー搭載時)
サーボモーター メタルギアサーボモーター
本体材料 MDF
動作電圧 サーボモーター 5V,ロジック 3.3V
電源 単三ニッケル水素充電池×4本(別売),または5V AC アダプタ(別売)
対応OS Windows,Mac OS X,Linux(Arduino IDE対応環境が必要)
制御ボード V-duino (VS-RC202)
同製品の価格
メーカー直販価格 12,000円(消費税別)



オムニローバー 3WDは15日より、ヴイストン株式会社からの直販のみで販売予定。秋葉原の「ヴイストンロボットセンター 秋葉原店」の店頭、もしくは直営のWebショップ「ヴイストン ロボットショップ」内から購入できる。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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