アマゾンエコー大幅値下げで、グーグルホームからシェア挽回狙う?
Canalysによる調査結果で、2018年第1四半期にはじめて「Amazon Echo」の出荷台数を「Google Home」が追い抜いたというニュースがあった。それを挽回するためかどうかはわからないが、世界各国で「Amazon Echo」シリーズが値下げされているようだ。今回は米国、英国、ドイツ、日本のAmazon Echo各機種の値引き状況をまとめてみた。
アメリカ
まずはアメリカの状況から。
通常49.99ドルが39.99ドル(10ドル・20%OFF)
■Echo
通常99.99ドルが84.99ドル(15ドル・15%OFF)
■Echo Plus
通常164.98ドルが149.99ドル(14.99ドル・9%OFF)
■Echo Spot
通常129.99ドル。2つ購入で40.00ドルOFF
■Echo Show
通常229.99ドル。2つ購入で150.00ドルOFF
■Echo Look
199.99ドル。値引きなし
アメリカでは、Alexaとカメラを搭載したファッションチェック用デバイス「Echo Look」を除き、何らかの割引が設定されている。ディスプレイ付きの「Echo Spot」や「Echo Show」を2台購入すると大幅値引きとなるのは、ビデオ通話などに向く性質のあるデバイスだからだろうか。それともGoogleがディスプレイ付きを発売する前に攻勢に出ようとしているのだろうか。
特にEcho Showのセット購入時の値引きは大きく、新型Echo Showの登場前の在庫処分という噂も出るほどだ。
イギリス
続いてイギリスの状況。
通常49.99ポンドが39.99ポンド(10ポンド・20%OFF)
■Echo
通常89.99ポンドが74.99ポンド(15ポンド・17%OFF)
■Echo Plus
139.99ポンド。値引きなし。
■Echo Spot
通常119.99ポンドが99.99ポンド(20ポンド・17%OFF)
■Echo Show
199.99ポンド。値引きなし。
イギリスは「Echo Dot」、「Echo」、「Echo Spot」の3機種が値引きの対象となっている。米国と異なり「Echo Show」の値引きはなく、「Echo Spot」が安いという違いがある。
ドイツ
続いてドイツの状況。
通常59.99ユーロが39.99ユーロ(20ユーロ・33%OFF)
■Echo
通常99.99ユーロ。2つ購入で25.00ユーロOFF
■Echo Plus
149.99ユーロ。値引きなし。
■Echo Spot
通常129.99ユーロ。2つ購入で40.00ユーロOFF
■Echo Show
219.99ユーロ。値引きなし。
値引きの対象はイギリスと同様「Echo Dot」、「Echo」、「Echo Spot」の3機種だが、イギリスと違うのは値引き方法。EchoとEcho Spotを2台同時購入しても割引となる。
日本
最後に日本の状況。
通常5,980円。2つ購入で2,000円OFF
■Echo
通常11,980円。2つ購入で4,000円OFF
■Echo Plus
17,98円。Philips Hueシングルランプ同時購入で17,980円。
日本は「Echo Show」、「Echo Spot」がまだ販売されていない。そして「Echo Dot」、「Echo」を2台セットで購入すると割引となる。Echo PlusはHueと同時購入すればHueが無料となる。
これまでは世界最大の販売数を誇っていたAmazon Echoシリーズ。調査によって現状分析は違うため定かではないが、いずれにせよGoogle Homeの追い上げは気になるところだろう。日本国内では技術職やコーポレート職1,000名の採用も発表するなど、今後日本展開も力を入れていくことが予想される。ディスプレイ付きなど、いち早く日本市場にも投下していかないと、グーグルに先行されてしまう可能性も出てきた。
僕はこう思った:
やはりCanalysによる調査結果の影響はあるのでしょうか。Amazon Echoの値下げでシェア挽回なるか、注目です。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。