【富士通フォーラム 2018レポート】VRツールを使ったロボピンの振り付けやロボットのビジネス活用

富士通フォーラム2018が5月17日・18日、東京国際フォーラムで開催されました。ロボスタ編集部で注目した展示を紹介します。

東京国際フォーラムの一階が受付でした



大きなディスプレイをくぐって会場に向かいます




RoboPin World

今回、「RoboPin World」と呼ばれるロボピンをフィーチャーしたブースがありました。広いスペースで多くの台数のロボピンが皆様をお出迎えしてくれました。




ロボピンダンシング

ブースで最初に目を引くのが、映像と9台のロボピンが連動したダンスを行う展示です。


ロボピンの振り付けはクリエイティブカンパニーのHIDALIが行い、映像はネイキッドにより制作されたものです。それぞれのロボピンが後述のVRツールでのモーションキャプチャーによる振り付けされたダンスを踊ってくれました。


圧巻の内容なので、是非以下の公式YouTube動画をご覧下さい。




ロボピン振り付け体験

VRツールでのモーションキャプチャーでロボピンの振り付けが体験できるというものです。



振り付けをしたい人間の身体の胸のところにセンサーを装着、両手にもセンサーを持ちます。この状態で人間が動くと人の動きを自動的にデータ化して、ロボピンがその動きどおりに振り付けするというものです。ロボットは思った以上に滑らかに動作しました。


スタッフの方に手伝っていただいてセンサーを装着します


背中から通したセンサーを胸のところで留めます


両手にもセンサーを持ちます


センサーを装着した人間が片手を上げると


ロボピンも同じように片手を上げます


こちらはアスラテック株式会社のV-Sidoが使われています。


ノートパソコンをよく見ると、 V-Sido inside です



ロボットサイネージ

ロボピンを活用したロボットサイネージは、コンビニモデルと観光地モデルの2種類が展示されていました。


コンビニモデルは、ロボピンを活用した新しい広告体験を提供するというもの。ロボピンが来店者へ声をかけたり、食品の出来上がりに合わせてロボットに発話させたり、商品紹介を外国語で行うことなど、普段店員が対応しきれない業務を担うことができます。


ロボピンがそれぞれバラバラの動きをしていて、まるで井戸端会議をしているみたいでした


ロボピンを企業ごとの着せ替えをさせたり、振り付けや発話をさせることで、ロボット自体が企業の広告塔となって集客や宣伝を行います。


ファミリーマートカラーのロボピンです


商品プロモーションでは、商品の出来上がりにあわせてロボットが発話やダンスで注目を集め、画面でコンテンツをアピール、最後に割引クーポンのシステムと連携させるという例が紹介されていました。





観光地モデルは、駅の待合所や観光案内施設などに設置し、地域の魅力や特産品をプロモーションするイメージです。



こちらは観光地や特産品の紹介を複数のロボットが対話しながら紹介するというもの。訪日外国人向けに英語、中国語などでの紹介が可能です。コンビニモデル同様、クーポン券を配布することができます。





笑顔採点コンシェルジュ


ロボピンを使って、笑顔の採点を行うというものです。



ロボピンの目玉のカメラに顔の位置を合わせて写真を撮り、笑顔度を採点してくれます。



笑顔度の他に、目・眉・輪郭の形状についても解析してくれます。撮影した顔写真から世界に1つだけのスタンプを作ってくれるサービスも検討中とのこと。






自律型店舗ロボットソリューションMATEY

MATEYは、カメラを搭載したロボットがあらかじめ作成した店舗マップを元に店舗内を自動巡回することで、商品棚やPOPの情報を日々把握し、適切な管理を可能とするものです。


棚の状況はリアルタイムで知ることができます。GPUと深層学習を活用した類似画像検索技術により品出しする商品や順番を提案し、品出し業務の効率化とサポートをします。


MATEYです


外部ディスプレイを見ると、画像認識して数字が認識されています


MATEYの特徴です




自動追従台車サウザーと重量センサー棚

人間などの後を自動で付いてくる自動追従台車のサウザーです。

サウザーです

サウザーはロボスタも注目してきたロボットです。記事でも何度か取り上げています。



こちらの棚は、重量センサーがついていて、棚の上にものがいくつあるかを重さから自動でカウントしてくれます。

棚にものが並んでいますが、重量を自動的に計測しています


自動でそれぞれの個数がカウントされます。1つの物の重さを登録して、全体の重量から計算して個数を計算しています




unibo感情認識インテグレーション

コミュニケーションロボットuniboと株式会社sMedioの顔表情認識、株式会社Empathの音声感情認識を連携させた展示です。



これにより、ロボットの利用者の音声と表情から感情を認識して、会話の雰囲気を考慮した対応が行えるようになります。試しにuniboとおしゃべりしてみると、表情と声から感情が円グラフで可視化されました。



こちらは、uniboから見守り(動体検知)を行っています。ここにIoT機器を連携させると、高度な見守りや健康管理が可能になるというものです。




他にも「ロボットAIプラットフォーム実証パック」、「unibo観光案内事例紹介」、都築電気による「unibo介護ソリューションとの連携」などの展示もありました。





レポートは以上です。

ABOUT THE AUTHOR / 

北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。

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