5G無線通信による力触覚伝送・再現の実証実験に成功 モーションリブのICチップ「AbcCore」を活用

モーションリブ株式会社が開発、販売する、チカラを制御する「リアルハプティクス技術」を誰でも簡単に機械に組み込むことが出来るICチップ「AbcCore」を使用して、ソフトバンク株式会社と慶應義塾大学ハプティクス研究センターが共同で、人型ロボット「Pepper」に装着した力触覚伝送用グローブと、遠隔地にいる人間が装着した遠隔操作用グローブの間での、5G無線通信による力触覚伝送・再現の実証実験に成功したことを発表した。

普段生活する上で意識しないが、私たち人間はモノに触る/握る/持つとき、力加減を絶え間なく行っている。これは「力触覚」という生物の根源的な感覚であり、物理的なインタラクションを伴う作業には欠かせない能力だ。これまでの機械は力加減ができず、モノに触ることが苦手だった。しかし機械にリアルハプティクス技術を使うことで、力加減が得意となり、壊れやすいモノや、形のわからないモノをやさしく触ることができるようになる。



同社は、機械が人間に寄り添う社会の早期実現のために、「AbcCore」を慶應義塾大学ハプティクス研究センターが主催するハプティクス協議会へ参画している企業に対し、先行提供しており、今回の実証実験の成功もその一環の成果のうちの一つだという。



さらに「AbcCore」は力センサや特殊なモーターなどを必要とせず、力加減や力触覚伝送の制御を実現する点に大きな技術的優位性を持っているといい、 この「AbcCore」は、すでに一部上場企業を含む30社以上の企業に先行提供されており、共同研究に採用されている。

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

PR

連載・コラム