TIS、EUのIoTプラットフォーム推進団体「FIWARE Foundation」に参画 NECに継いで2社目
TIS株式会社は、EU(欧州連合)の次世代インターネット官民連携プログラムで開発・実装された基盤ソフトウェア「FIWARE」(ファイウェア)の普及を推進する非営利団体「FIWARE Foundation e.V.」に、ゴールドメンバーとして参画したことを発表した。「FIWARE Foundation」への参画は、日本企業としてはNECに継いで2社目となる。
「FIWARE」は、公共サービスを提供する自治体や企業などの業種を越えたデータの利活用やサービス連携を促すためのオープンソース・ソフトウェア(OSS)として開発され、標準化されたオープンAPIを持つIoTサービスプラットフォーム。欧州を中心に25か国、110の都市や企業でスマートシティを実現するシステムに活用されている。
TISは、「FIWARE」を「ロボット間のデータ連携」と「ロボットやIoT、オープンデータなどのデータ連携」に活用し、ロボットのインテグレーションサービスを提供するための「人とロボットの共生」を実現するプラットフォームの研究開発を開始する。
今回の「FIWARE Foundation」への参画は、スマートシティを実現するIoTサービスプラットフォームとして多数の実績をもつ「FIWARE」に、ロボット連携機能を拡充していくことを目的としている。IoTとロボットの連携、サービスとロボットの連携、ロボット同士の連携などを容易にするプラットフォームを開発し、この仕組みをOSS公開することで、ロボットの利活用を促進することを目指すというもの。
TISはこれまでに、自律移動型ロボット開発ベンチャーのSEQSENSE社や、個性を学習するパートナーロボット「unibo」の開発ベンチャーユニロボット社への出資など、ロボティクスインテグレーションの取組みを推進してきた。今回の「FIWARE Foundation」への参画により、「人とロボットの共生」を実現するプラットフォームの研究開発を加速させ、ロボット事業の強化を図る狙いがある。
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。