特定非営利活動法人青少年科学技術振興会「FIRST Japan」は、レゴ等を活用した工作ロボットの競技大会「FLL学校チャレンジ」の募集を行うことを発表した。FLLはファースト・レゴ・リーグの略称。
「FIRST Japan」は、青少年を対象とした国際教育プログラムの日本大会の主催・運営や、学校や科学館と連携したSTEM教育の普及活動を行っている。この大会は、レゴ社の教育部門レゴ エデュケーション、ロボット製作を通じて科学を学ぶ教室「Crefus(クレファス)」を運営している株式会社ロボット科学教育と連携して行われる。
FLL学校チャレンジは、9歳~16歳を対象とした青少年向けの国際ロボット競技会「FLL」に挑戦する全国の小中学校を募集するもので、希望する学校限定10校に「レゴ社のロボット教材の無償提供」、「指導者講習会の無料実施」、「大会参加費の割引き」といったサポートを提供し、参加を希望する全国の小中学校を環境面で応援するものだ。
子どもたちに科学やテクノロジー、エンジニアリングといった分野への興味や関心を喚起させることを目的として、米国の非営利団体「FIRST」とレゴ社が1998年から始めた国際的な教育プログラム。
9~16歳が参加対象で、現在は世界88カ国以上、約32,000チームが参加。日本においては特定非営利活動法人青少年科学技術振興会 FIRST Japan」が主催・運営を行っている。
■【動画】What is FIRST LEGO League(英語)
FLL学校チャレンジについて
2020年に小学校でプログラミング教育が必修化されることもあり、子どもたちが主体的にプログラミングを学び、さらに成果発表をする場としてFLLへの関心は高かったが、大会出場に必要なレゴ社のロボット教材を保有していないこと、指導できる教職員がいないことから参加を見合わせたという声が学校から多くあがっているという現状を受けて、同チャレンジを開催することなった。
「FLL」は、その活動の中で、大会テーマに関連した研究とプレゼンテーション、ロボット技術に取り組むなかで、思考力、探求力、科学への関心と理解、表現力、チームワークといった様々な力を身につけていくことができると考えられている。そのため、同大会は「ロボット競技」だけでなく「プレゼンテーション」も競技内容となっていることが特徴的で、STEM教育を実践できるプログラムとして世界中の教育機関が取り入れている。
多くの学校がFLLの活動を経験することで、プログラミング教育、アクティブ・ラーニングといった教育活動の実践につながり、広く科学人材・グローバル人材の育成に寄与したい考えだ。
また今回の募集では6歳から10歳の小学低学年を対象とした、「FLL Jr.(ファースト・レゴ・リーグ・ジュニア)」の学校チャレンジも同時に募集。FLLと同様に大会で使用する「レゴ社の教材の無償提供」、「指導者講習会の無料実施」、「大会参加費の割引」を行う。
■【動画】What happens at a FIRST LEGO League Jr.Expo?(英語)
▼募集概要
募集対象 | 全国の小中学校(国公私立問わず) |
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採択数 | FLL、FLL Jr.それぞれ10校 |
応募条件 | 以下をすべて満たすこと ・初めてFLL / FLL Jr. に参加する学校であること。 ・ロボットキットEV3、WeDo2.0をお持ちでない学校。 ・12月に実施する地方大会(東京、名古屋、九州)に出場できること。(通常12月第2~3週目の土曜または日曜日) ・活動場所と定期的な練習日を確保できること。 ・チーム代表者を最低1人立てられること。(学外の方でも可) ・学校チャレンジ参加後、アンケート・活動写真の提出に協力できること。 |
募集期間 | 2018年6月15日(金)~7月18日(水) |
発表 | 2018年7月20日(金)FIRST Japanホームページ上にて |
応募方法 | 希望する学校は指定の申込書をFIRST Japanのホームページよりダウンロードし、必要事項を記入の上、青少年科学技術振興会宛にメール添付で応募してください。 |
備考 | 募集要項、応募に関する詳細は特定非営利活動法人青少年科学技術振興会 FIRST Japanのホームページをご確認ください。 |
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