ドコモの新たな挑戦 (1) AI音声エージェント「my daiz」の特長と「行動分析から学ぶパーソナル学習機能」

NTTドコモは5月30日より、AIエージェントサービス「my daiz(マイデイズ)」の提供を開始した。「my daiz」は「しゃべってコンシェル」や「iコンシェル」の後継となるエージェントサービスであり、国産のAI音声アシスタントとして大きな期待が寄せられている。

というのも、NTTドコモ(以下ドコモ)の「しゃべってコンシェル」は、少し古い数字となるものの2013年10月末で1,650万人という膨大なユーザー数を持つ、国内の音声アシスタントを今まで牽引してきたアプリ&サービスだからだ。更に、音声会話の利用実績は22億回以上(2018年4月末時点)で、日本語の音声会話については他の追従を許さないノウハウの蓄積があると言っていいだろう。

新しくはじまったこの「my daiz」はユーザーにとって、どんなメリットをもたらしてくれるサービスなのか?
開発者や提携企業にとって、「my daiz」はどのようにビジネスに繋がる可能性があるのか?
NTTドコモのエージェントサービスの担当者である関﨑氏と近藤氏に、2回に渡って話を聞く。


「my daiz」はパーソナル・AIエージェント

「my daiz」とは、スマートフォン用のアプリをインストールして利用することができるAIエージェントサービスのこと。最大の特徴は「先読み」による気の利いたパーソナル・AIエージェント機能だ。公式ホームページ「my daiz navi」では「電車が遅れている朝は、いつもより早めに起こしてくれる」「雨が降りそうなときは、少し前に知らせてくれる」「予定の時間と目的地から間に合うように出発時間を教えてくれる」「出かける予定を入れておくと、おすすめスポットを調べてくれる」といった例をあげている。

ドコモの「my daiz」は「先読み」機能などで、今までになく気の利いた「パーソナル・AIエージェント」を実現しようとしている(「my daiz navi」より)

現状はiOSと、Android OS(ドコモ製の端末のみ)に対応していて基本的には無料で利用できる。「先読み」など高度なリコメンド機能は、アプリ内課金で有料コースに申し込むことで利用できる。
アプリをインストールすると、ホーム画面と言うべき「NOW」が表示される。「NOW」では、お天気情報、雨雲アラーム、今日のスケジュール、お出かけ情報、今日の特売品などが表示されている。他には「出かける」「買う」「楽しむ」「暮らす」というカテゴリーに分けてタブが用意されていて、クリックすることでより詳細な情報を一覧で見ることができる。

「my daiz」のアプリ画面(iOS版)。「出かける」「買う」「楽しむ」「暮らす」のに便利な情報が提供される。その情報を集約したホーム画面やポータル的な役割を持つのが「NOW」(上の画像 左と右)



よく使う電車の遅延、渋滞情報を知らせてくれる

例えば「出かける」をタップすると、電車路線の情報、渋滞情報、おすすめのグルメ情報、近隣のイベント情報などが一覧表示される。

通勤・通学など、よく使う電車に遅延が出ているときはお知らせしてくれる(例では左上の「田園都市線」の遅延情報)。また利用する道路の渋滞情報も簡単に確認することができる(右)



地域のスーパーの特売情報も教えてくれる

地域のスーパーの特売情報などは、チラシの目玉商品を教えてくれるものだ。主婦やひとり暮らしのユーザーにはありがたい。最近は新聞のチラシを見ない人も増えているので尚更うれしい機能だが、ドコモが「iコンシェル」等を通じて、今まで蓄積してきたパートナーとの連携を活かしたもの、いわば他のサービスではあまり類を見ないコンテンツだと言えるだろう。
AIエージェントで最も大切なことは、人が毎日使う習慣になる情報を提供してくれることだ。その視点で言えば、毎日覗きたくなる情報がキラーコンテンツになる。

ユーザーが自宅にいるときは、自宅周辺のスーパーの特売情報が一覧表示される。上の画像は左右で別のスーパーのチラシ情報。「今日の買い物はどこのスーパーに行こうか」「タマゴがずいぶんと安いからここに行こう」という情報を毎日、覗くようになればAIエージェントとしての価値が高まる


音声で気軽に操作

なお、「my daiz」は音声でも操作できる。アプリを起動した状態で「マイデイズ」と話しかけると対話モードに変わる。また、一部の機種では待受け画面で「マイデイズ」と話しかけることでもモード変更できる。そこで例えば「現在地周辺の渋滞情報」と問いかけると、my daizが「現在地周辺の地図を表示します」と答えて地図が表示され、渋滞を示す赤い矢印の表示で渋滞の箇所が確認できる。

音声アシスタント「my daizくん」に「現在地周辺の渋滞情報」と問いかけると(左)、現在地周辺の地図を表示し、渋滞している箇所がわかる


企業と連携する「メンバー」

このほかには「メンバー」という機能がある。メンバーとは外部のパートナー企業がmy daizに追加機能として提供するサービスだ。スマートスピーカーのユーザーにはAmazon AlexaのスキルやGoogleアシスタントのアクションのようなもの、スマートフォンのユーザーには追加アプリをイメージすると良いだろう。
現在のメンバーは、高島屋、東京ガス、野村證券、JAL(日本航空)などが提供している。my daizのメンバーの中でできることはさまざまだ。高島屋であれば例えば「お中元」を選択すると住んでいるエリアに合わせて候補が変わるギフトの選択が可能になる。東京であれば「関東のご当地ギフトを見る」を選ぶと、ブラウザと連携して高島屋の当該ページを表示する。JALであれば、航空券の予約、航空券安い時間を知りたい、空席の確認、旅先を決めたい、といった選択から選ぶとブラウザで該当するページを表示するしくみだ。

my daizの「メンバー」の例。左は高島屋。会話形式でお中元やギフトなどの選択をして、高島屋の該当ページを表示する。右はJAL。航空券の空席照会や予約のページにジャンプできる


my daizの使い勝手と課題

タップと音声のどちらにも対応できる、というのは利点にもなるが、実は使いづらさにもつながりかねない。
例えば、「my daiz」という呼びかけが必要なのか、不要なのか、直感的にわかりにくい箇所がある。また、現時点では音声認識のレスポンスにやや時間がかかっていることもあって、音声でのやりとりのタイミングをユーザー側がはかる必要があることを感じた。
また、対応しているメンバーを起動した場合、「my daiz」内ではタップと音声操作のどちらでも操作できるのものの、メンバーが提供するページにジャンプすると通常のスマートフォン操作(つまりタップやキー入力が中心の操作)になったりと、シームレスにはいかない点が今後の課題となりそうだ。
ただ、メンバーの機能や操作については、まだサービスが始まったばかりであり、現時点で評価するのは難しい。コンテンツはこれから充実していくだろうし、操作性もユーザー自身が指でタップするのが便利なのか、声で操作する方が自分に合っているのか、どちらが便利なのかをはかり兼ねている段階だ。

こうした課題を感じるものの、my daizは成長していくAIエージェントだということを忘れてはいけない。操作性は改善されていくだろうし、なによりもユーザーの行動を学習し、自分に合ったコンテンツ提供の精度が上がっていく、という点は使うこと自体に楽しみと期待感がある。スーパーの特売情報や近隣のイベント情報、渋滞情報など、日常で知りたいと感じるコンテンツ関連の機能からまずは使い始めてみて、その利便性を判断していきたい。
ユーザーの行動を理解して、成長していくしくみを含め、my daizのコンセプトや機能をインタビューによって更に掘り下げていこう。


今いる場所に合わせて最適な情報を提供してくれる「my daiz」

「my daiz」は、様々な情報が表示されるスマートフォンのポータル的な役割を担うものになるのだが、他のアプリとは異なるところはどんな点だろうか?

編集部

まずは、あらためて「my daiz」の特徴を教えてください

近藤(敬称略)

ドコモは今までも「iコンシェル」や「しゃべってコンシェル」などのエージェントサービスを提供してきました。そのノウハウを活かして、進化したかたちで新たに提供を開始したのが「my daiz」で、お客様ひとりひとりを理解して、お客様にぴったり合った情報を提供していくサービスです。スマートフォンでの利用を前提としていて、プッシュ通知などを使って、ぴったりのタイミングで、ぴったりの地域情報を通知することができます。

株式会社NTTドコモ コンシューマビジネス推進部 エージェントサービス 第一エージェントサービス担当課長 近藤佳代子氏

編集部

今までにない特徴的な機能と言えばなんでしょうか?

近藤

これまでも”位置情報”を使って最適な情報を提供してきましたが、my daizでは更に「パーソナライズ」機能として位置情報の活用が進化しています。従来は、現在位置や目的地の天気や気温を調べたり、利用する電車の遅延情報がないかなど、お客様自身でそれぞれの情報を調べて確認していたと思います。my daizでは、それらの情報をお客様に代わって前もって調べて、お手元のスマートフォンにご提供するものです。いわば「先読み」機能です。

編集部

例えばどんな情報でしょうか

近藤

例えば、会社にお勤めや学校に通っている方であれば、平日に自宅を出る時間はほぼ決まっていると思います。しかし、自宅から駅まで自転車を使っている方の中には、雨の日はバスや徒歩で駅まで行く、という方も多いと思います。その場合、天候が雨の時は出発時間を早めにして家を出るでしょう。そこでmy daizは朝、雨が降っていたら指定された時間より少し早めに起床のアラームを鳴らし、遅刻しないように気配りをします。もしも、いつも通勤に使っている電車にトラブルや事故などで遅延が生じていることが解れば、my daizはそれを通知したり、同様にアラームの時間を早めに鳴らしたりします。

「my daiz navi」より



天候や交通情報から、AIがユーザーの遅刻を防ぐために「早めに起こした方が良い」と判断したら、起床アラームを早く鳴らすのが「早めに出発アラーム」。先読み機能のひとつだ。


学習機能で曜日ごとに退社時間帯を把握

注目したいのは「行動分析から学ぶパーソナル学習機能」だ。my daizは会社から帰る時間を学習し、曜日ごとに把握することもできると言う。

近藤

my daizには個人別に学習していく機能があります。例えば、会社から帰る時間は曜日によって異なる人もたくさんいると思います。会社によっては水曜日と金曜日は早く会社を出ることを推奨するなどです。その分、木曜日は比較的遅くまで仕事をしているかもしれませんね。

編集部

my daizは、どうやってユーザーが会社を出る時間がわかるんですか?

近藤

my daizにはスマートフォンのGPSと連動した機能があり、ユーザーがそれをオンに設定すれば、位置情報から会社を出た時間を蓄積することができます。それを解析すると、曜日ごとに会社を出る時間が解ってきます。

編集部

なるほど。では、それが解るとmy daizは今までより、どのように便利な提案をしてくれるようになるのでしょうか?

近藤

例えば、朝は晴れているのに、夕方の予報は雨、自宅を出るときに傘を持って行った方がいいのか迷う日もあると思います。曜日によって会社から帰る時間帯がわかっていれば、傘が必要かどうかをmy daizが判断する精度が高くなります。
また、早く帰る曜日であれば、帰路の途中でどこかお店などに寄って楽しむかもしれない、楽しめる場所を提案したらユーザーに喜んでもらえるかもしれません。my daizはそういう視点で早く帰る曜日には会社の近くや通勤経路にあるイベント情報などを提案することができます。もちろん、それとは別に周辺の飲み屋さんの情報なども条件検索して提供することができます。

「my daiz navi」より


GPSロギングで最適な情報を提供

「行動分析から学ぶパーソナル学習機能」はいわば、ユーザーごとに行動の経路をロギングして行動する範囲を学習し、予測して最適な情報を提供していくしくみだ。行動の先読みや最適な情報提供という視点では、位置情報はとても重要で有効なパーソナル情報となる。個人の行動に寄り添い、精度の高い情報を提供するために、個人の行動をロギングすることはとても良いアプローチだ。
GPSによる行動履歴をロギングするアプリは従来からあったものの、パーソナル情報とロギング情報を紐づけして、これほど細かく先読み予測して情報提供するサービスは、筆者の記憶では過去に類のない、大規模なものだと感じる。

近藤

位置情報を分析することで、将来的にはユーザーが現在、自宅に近い日常の生活圏にいるのか、それとも「お出かけ」しているのかを適切に推測することができるようになります。ユーザーが日常の生活圏にいれば、買い物情報は「近所のスーパーのお買い得品の情報」「お祭りや近所のイベント情報」「映画館の情報」が必要な情報でしょう。一方、お出かけで日常の生活圏以外にいるときは、ユーザーが欲しいのは観光地の情報や季節に合わせた見どころ、ご当地の名産品や人気のあるお土産店など、情報の種類が異なってきます。
また、旅行の予定があれば、そのスケジュールを登録しておけば、my daizはそれを読んで、旅行先の情報を提供してくれたり、ミュージアム、いちご園、湖など人気のある観光地を提案してくれる、ユーザーが欲しい情報を感じ取って情報を提供できるAIエージェントを目指しています。



ドコモは「iコンシェル」「しゃべってコンシェル」の運用実績から、既に提携するパートナー企業との関係を築いている。my daizが提供するコンテンツは、ドコモとして提供するものと、パートナーとして直接マイデイズ・ユーザーに提供するコンテンツの2種類がある。例えば、地域のスーパーの特売情報、チラシ情報などは、主婦やひとり暮らしの人にとってはとても嬉しい情報だが、これらもiコンシェルでのコンテンツ・プロバイダとの提携があってこそ展開できたものである。同様に「ぐるナビ」「食べログ」「dトラベル」などとの連携によって、ユーザーにとって有用な情報を用意している。


プライバシー面でも配慮

自分の行動を分析してくれているAIが、次にやりたいことの情報を先回りして教えてくれるとは、まるで近未来SF小説のようだが、AIエージェントは既にその方向を目指して進んでいる。しかしその反面、やはりプライバシーに関する怖さも感じざるを得ないが、その点はどうだろうか。

関﨑

誰しも行動を見られていると感じると怖く感じると思いますが、情報提供のタイミングを工夫することで、有益であることを感じていただくようにつとめています。例えば、行動の時間と場所情報から「ピタリと特定して情報を提供する」ことにとどまるのではなく、行動の時間と場所情報の蓄積から行動を推定し、「行動をおこす少し前に情報を提供」等、提供のタイミングに幅を持たせて行っています。もちろん、その前提にはプライバシーを守りつつ行動の履歴を蓄積するようにしております。

株式会社NTTドコモ コンシューマビジネス推進部 エージェントサービス担当部長 関﨑宜史氏



前述したが、my daizは無料で利用することができるが、月額100円の有料プランも用意されている。「先読み」は有料プランのみの機能となる。


キャラの由来

my daiz のAIエージェントとしてキャラクターは、しゃべってコンシェルで馴染みのある「ひつじのしつじくん」や「メイドのメイちゃん」から四角くて白いキャラに変更になった。その容姿から巷では”豆腐”とか”はんぺん”と呼ばれているが、キャラの正式名はサービス名と同じ「my daiz」だ。

編集部

キャラの由来を教えてください。

近藤

「my daiz」のデザインは、お豆腐やはんぺんをモチーフにしたものではないんです。いろいろなものに変化する、無垢なデザインで検討をはじめました。更にユーザーに寄り添える生命感があるもの、感情を表現できるかわいい目などを考慮した結果、いまのデザインに行きつきました。
通常は白くて四角いんですが、提供する情報に合わせてクルマや電車、音符など、さまざまな形に変化しますので、ユーザーにはその様子も楽しんで頂けたらうれしいです。
また、しゃべってコンシェルにおけるユーザーの利用状況を見ると、全体の会話の20%くらいが何気ないやりとりを楽しまれているようでした。「今日は疲れた」とか「退屈だよ」とか。
my daizでも、何気ない話題でキャラとの雑談を楽しんで頂けたら嬉しいです。

my daizのキャラクターのデザインは会話内容やコンテンツによって形がさまざまに変化する


【こんなひと言で話しかけてみて!】
ひつじのしつじくん
歌って
コンセントみたいだね
疲れた〜
OK、グーグル!
ヘイ、Siri!

編集部

「しゃべってコンシェル」のユーザーは「ひつじのしつじくん」に思い入れのある人も多いと想いますが、my daizのキャラを「ひつじのしつじくん」に戻せるのでしょうか?

近藤

天気予報や交通案内など、my daizでメインの情報を提供するキャラを「ひつじのしつじくん」に変えることは残念ながらできません。ただ、「キャラの部屋」というコンテンツで「ひつじのしつじくん」と雑談することはできます。また、Android OS版の場合、待ち受け画面を歩いているキャラをmy daizから「ひつじのしつじくん」に変更することができます。


ドコモ以外のAndroid端末の対応は?

my daizは、iOS用アプリがiPhone/iPadでApp Storeからダウンロードして利用できる。Android OS用は現在「iコンシェル」や「しゃべってコンシェル」が標準でインストールされているドコモのスマートフォンでのみ利用できる(Android OSの対応バージョンは5.1以降)。

関﨑

今年の秋頃からGoogle Playへの登録が完了し、ドコモ製端末以外のAndroid OSユーザーも利用できるようになる予定です。iOSでは以前から「iコンシェル」や「しゃべってコンシェル」をApp Storeで提供してきたためノウハウもあって、my daizへの提供の移行はスムーズだったのですが、Google Playを活用する際に必要な社内基盤の開発に時間を要しております。ドコモ回線以外のユーザーの方は申し訳ありませんが、もう少しお待ち頂きたいと思います。



ドコモの今後のビジネス展開にとって、「my daiz」はとても重要な位置付けにある。後編となる次回は、その点を解説するとともに、my daizの提携パートナーやメンバー開発者になるための情報、ドコモが考える音声インタフェースの利点や課題について聞く。


後編「ドコモの新たな挑戦 (2) キャリアフリーの会員獲得戦略へ!ドコモから見た音声インターフェースの魅力と課題」につづく




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my daiz / sebastien fan club japan


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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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