市場調査会社Canalysが全世界のスマートスピーカーについて新しい調査結果を発表した。
調査結果は、2017年から2022年にかけての年ごとの全世界のスマートスピーカーの出荷台数をメーカー別、国別にまとめたもの。
プラットフォーム別出荷台数予測
まず全体でスマートスピーカーの出荷台数は2018年末までに1億台になり、2017年末から2.5倍の成長と予測している。2020年に2.25億台、2022年には3億台となる見通しだ。
プラットフォーム別では、2018年末時点でAmazon 50%超、Google 30%、Apple 4%というシェアになるという。そこからAmazonのシェアをGoogleが奪う形で推移し、2022年にはAmazon 34%、Google 34%と拮抗するという。この時点でAppleは10%と予想されている。
国別出荷台数予測
国別上位5カ国で見ると、2017年の米国は73%だったが、2018年には64%に低下。そこでシェアが伸びるのは中国 10%、韓国 3%というアジア圏になるという。
特に中国は2018年の段階でスマートスピーカーで米国についで2番目の市場になる予測だ。アリババやシャオミが低価格デバイスを市場投下しシェア争いを繰り広げている状況にあり、人口も多い国でもあり、この成長トレンドは続きそうだ。
ロボスタ / Amazon Echo
ABOUT THE AUTHOR /
中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。