ソフトバンクワールド2018の展示会場の一番奥に、Pepperが店員を支援するお店「Robot Store」がオープンしている。もちろん、デモ用のお店、展示ブースの話だ。
ここにいるPepperは3台。
1台は店舗の案内をするPepperで、来店客を案内するシナリオはスタッフとの会話によって賢くなっていくのだと言う。また、もちろん来店客との会話によってもスキルが上達していくとしている。
タグを見せると色違い商品の在庫確認をするPepper
もう1台のPepperは、商品の在庫を確認して在庫の有無を確認してくれるPepper。例えば、ハンガーに展示してあるシャツに付いているタグをPepperのカメラの前にかざすと、画像でバーコードを解析して色違いの商品の在庫があるかどうかをタブレットに表示してくれる。在庫があれば、店員を呼んで詳しい製品の話を聞いたり、購入の手続きができる。
気になる商品を解説してくれるPepper
3台めのPepperはセンサーと連動する。商品棚の横にPepper、商品棚の上部にセンサーが取り付けられている(TOFセンサーの類)。顧客が商品棚の前に立つと検知し、棚に”手を伸ばした”ことを認識している。手を伸ばした商品を検知して、その商品の解説をPepperが行うというしくみだ。
来店客がどのくらいの時間、商品棚の前に立ち止まり、どの商品に興味を示したか、などのマーケティングデータをとることができる。
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。