NTTドコモ、「自然対話プラットフォーム」の開発環境を教育機関などに無料公開
株式会社NTTドコモは、対話型AIサービスのプラットフォームである 「自然対話プラットフォーム」の記述言語仕様と開発環境を、教育研究機関や対話システムの導入を検討中の企業による非商用利用に限定し、無料公開を開始した。
現在の対話型AIサービスの主流は、一問一答型の会話を大量に作成するか、機械学習させることで会話を成立させているが、同プラットフォームは言語解析技術に基づいた自然な対話を実現できるので、問いかけた言葉と返答をもとに次の質問をしたり、会話の意図を理解した上で外部サービスにつなげたりすることで、ストーリー性のある会話を楽しむことが可能。
同プラットフォームの公開により、教育研究機関などで、高度なプログラミングなどの知識がなくても会話を楽しむロボットやアプリケーション作りができるようになる。
同プラットフォームは、同社が2018年5月30日から提供しているAIエージェントサービス 「my daiz(マイデイズ)」のほか、自然対話プラットフォームを活用した法人向けの対話サービス「自然対話エンジン」を利用した株式会社講談社のコミュニケーション・ロボット「ATOM」やパナソニック株式会社「CLUB Panasonic」のLINE公式アカウントでの録画機向けサービス、ドコモが開発したAIチャットボット作成サービス「Repl-AI(レプルエーアイ)」にも採用されている。
同社は、ユーザーの生活に寄り添える技術開発、サービス開発により、対話型AIサービスを身近に取り入れ日常になくてはならない存在になれるよう今後も取り組んでいくと述べている。
「自然対話プラットフォーム」開発環境公開の概要
同サービスは、ドコモが開発した「自然対話プラットフォーム」の記述言語仕様と開発環境を、教育研究機関や対話システムの導入を検討されている企業による非商用利用に限定して公開することで、手軽に対話型のAIサービスを開発できる環境を提供するものだ。
自然対話プラットフォームの特長
発話者が問いかけた言葉に対してその言葉の意図を理解した上で回答する対話型AIプラットフォームで、「シナリオ対話」「意図解釈」「サービス連携」という3つの機能で構成され、発話者とのストーリー性のある対話シナリオだけでなく、言語解析や意図解釈の結果やサービスとの連携により自由度の高い対話シナリオを作成できる。
あらかじめ設定されたシナリオによって、発話者とシステムとの対話を実現する機能。ユーザ発話に 返答するシステム発話を用意することで、流れのある対話を実現できる。また、条件分岐や再帰処理を記述したり、言語解析による文章正規化機能により、曖昧性のある表現をまとめて処理したりすることも可能だ。
「意図解釈」機能
曖昧な表現が含まれる発話者からのさまざまな話し言葉の言葉の意図を理解し、機械学習によりデフォルトで定義されているタスク(天気、ニュースなど)に自動的に分類する。また、各タスクに必要な情報(場所、日時など)の抽出も行える。
「サービス連携」機能
インターネット上の外部サービスと連携することができる機能で、例えば、ドコモやパートナー企業が持つさまざまなアセットを「API」として汎用化して開発者に提供することで新たな事業の創出を推進する協創プラットフォーム「docomo Developer support」で公開している「自然対話API」などと連携することで機能拡張が可能だ。
利用詳細
対象者 | 非商用での利用者 |
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利用条件 | 非商用に限定しての利用に限る |
提供開始日 | 2018年7月18日(水) |
利用料金 | 無料 |
利用方法 | 以下のフローに沿ってログインした上で利用できる。 1.URLにアクセスする。 https://docs.xaiml.docomo-dialog.com 2.「SUNABAにログイン」を押下するとログインページに移動する。 3.「Googleアカウントでログイン」または「dアカウントでログイン」を選択。 4.選んだアカウントのログイン画面が表示されるので、画面に従ってログイン。 5.利用規約を確認・内容に同意後、プロジェクトの作成画面となる。好きなプロジェクト名を入力して新規登録をする。 6.ボット作成編集画面が表示されれば、ログイン完了。 |
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