キャズムを超え「所有率18%」に アメリカのスマートスピーカー最新データ
2018年7月18日、NPRとEdison Researchがアメリカでのスマートスピーカー利用調査を行い、「The Smart Audio Report, Spring 2018」として発表した。
今回はこのレポートの中から一部のデータを紹介したい。
スマートスピーカー所有率
アメリカのスマートスピーカー所有率は18%に達したようだ。米国でおよそ4,300万人が利用している計算となる。
2017年1月にアーリーアダプター層、2018年1月にはアーリーマジョリティにまで受け入れられたことがわかる。イノベーターとアーリーアダプターで構成される初期市場の16%のラインであるキャズムを超えたと言える。
スマートスピーカー所有者
スマートスピーカー所有者の年齢は45〜54歳が最多の24%、最も低いのは18〜24歳の15%だった。年齢別での差はあるもの、あらゆる年齢層で広く受け入れられていることがわかる。
所有者の性別は女性54%、男性46%と女性が上回った。
スマートスピーカー購入動向
今所有しているスマートスピーカーに加えて、追加で購入したいか理由を尋ねたところ、「スマートデバイス制御のために欲しい」が65%、「他の部屋でニュースを聞きたい」が60%、「他社スマートスピーカーの技術を試したい」が58%、「家庭内インターホンシステムとして利用したい」が57%と続いた。
よく音楽を聞くデバイス
どのデバイスで音楽をよく聞くかと聞いたところ、スマートフォン・タブレットに次いでスマートスピーカーがランクイン。続いて、スマートフォンに接続したスピーカーと続いた。初期にスマートスピーカーを購入している人は、「スマートスピーカーが最も音楽を聞くデバイス」と回答している。
よく聞く音声コンテンツ
スマートスピーカーでよく聞く音声コンテンツは、「時事ニュース」、「コメディ」、「音楽・芸術・文化」、「食べ物」、「スポーツ」と続いた。やはりニュースを聞くという需要は大きそうだ。
利用用途
過去1週間でスマートスピーカーにリクエストしたタスクは、音楽再生が約90%、天気予報が約80%、一般的な質問が80%と続いた。
時間別の利用用途上位3つでは、朝は渋滞、天気、ニュースの確認、昼は買い物や音楽、夜は電気を消したり音楽や物語を聞くといったイメージ通りの使われ方となっている。
子供のスマートスピーカー利用
音楽再生、一般的な質問、ジョークが子ども向けのタスクとして上位となった。
僕はこう思った:
元のレポートは52ページにおよぶ力作なので時間のある方はオリジナルもご覧ください。
ロボスタ / Amazon Echo
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。