AIアシスタントのIQテスト、Googleアシスタントがトップ
2018年7月25日、Loup Venturesが発表したAI音声アシスタントの評価テスト結果のレポートを紹介する。
原文ではIQテストとなっているが、実際には質問への回答テスト。Apple Siri、Google Assistant、Amazon Alexa、Microsoft Cortanaに対して、約800の質問を行い、その結果を2017年4月と2018年7月と比較したものだ。
今回は「質問を理解できたか?」「正しく返答できたか?」の2つの指標で評価。また質問は以下5つのカテゴリで行われた。
・ローカル – 最も近いコーヒーショップはどこ?
・コマース – ペーパータオルを注文して
・ナビゲーション – バスでアップタウンへ行く方法は?
・インフォメーション – 今夜は誰がツインズをプレイする?
・コマンド – 今日の午後2時にスティーブに電話するのをリマインドして
正解率
正しく返答できた率は2017年4月、2018年7月ともにGoogle Assistantがトップ。次いでApple Siri、Amazon Alexa、Microsoft Cortanaと続いた。
質問の理解力についてはGoogle Assistantが100%とトップだが、他社も98〜99%と高いレベルにある。
カテゴリ別の正解率
Google Assistantは、コマンドを除くすべてのカテゴリで優秀だった。コマンドのみApple Siriがトップ。コマースでAmazon Alexaがトップではないというのも意外だ。
正解率の改善
15か月間でGoogle Assistantの正解率は11%改善、Siriは13%、Cortanaは3%だった。Alexaはアプリでの過去評価データがないので集計外。各社正解率は上がっており、日々性能が向上していることが示された。
なお、本調査はあくまで英語版の調査であり、日本語版では別の結果になる可能性もあるだろう。
ロボスタ / Amazon Echo
ABOUT THE AUTHOR /
中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。