日本科学未来館で開催中の「デザインあ展」でロボット見てきた
NHK教育テレビジョン(NHK Eテレ)で放送されている、デザインを題材とした番組「デザインあ」。身の回りに当たり前に存在しているモノを「デザイン」の視点から徹底的に見つめ直し、斬新な映像手法と音楽で表現。こどもたちに「デザインの面白さ」を伝え、「デザイン的な視点と感性」を育むことを目指すというのが番組のコンセプトとなっている。
この「デザインあ」のコンセプトを体験できる展覧会「デザインあ展」が日本科学未来館で開催中だ。
開催概要は以下の通り。
会期 2018年7月19日(木) ー 10月18日(木)
開館時間 10:00ー17:00
※入場は閉館時間の30分前まで
ただし、土曜日、祝前日(9/16、9/23、10/7)、
8/10~18は20:00まで開館、 常設展は17:00に終了
休館日 9月4日(火)、11日(火)、18日(火)、25日(火)、
10月2日(火)、9日(火)、16日(火)
主催 日本科学未来館、NHK、NHKエデュケーショナル、NHKプロモーション
機材協力 ジャパンマテリアル株式会社、フォステクスカンパニー
映像協力 TYO/モンスター
資材協力 ステッドラー日本株式会社
後援 りんかい線
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
料金
大人(19歳以上) 1,600円 (1,400円)
中人(小学生~18歳以下) 1,000円 (800円)
小人(3歳~小学生未満) 500円 (400円)
※ ( )内は前売り、8名以上の団体料金
主なチケットの販売所
日本科学未来館(当日券のみ)、
展覧会公式サイト、セブンチケット、ローソンチケット、イープラス、ほか
「デザインあ展」の数多い展示の中からロボットの展示を紹介したい。また会場となった日本科学未来館のロボットに関連する展示も合わせて紹介する。
デザインあ展
人気のイベントのため混雑する日もあり、チケット購入や入場の待ちの行列についてオフィシャルのTwitterアカウントで日々アナウンスされている。取材時は平日だったのでチケット購入で数分待つだけで入れた。
会場は(A)観察のへや、(B)体感のへや、(C)概念のへやの3つに分かれている。
ロボットが置かれているのは(A)観察のへや。
デッサンあ体験コーナー
観察のへやの奥に、番組で人気の「デッサンあ」を体験できるコーナーがある。
ひとつのモチーフを360度方向から各自がデッサンをするコーナーで、今回の展示会でのモチーフはデンソーのアームロボット。
このアームロボットは医薬・医療用ロボットアーム「VS-050S2」だ。鏡面加工の表面が美しい。
子どもたちが真剣にデッサンをしている。
描いたデッサンは会場のスタッフに渡すとスキャニングされ、会場の巨大モニターに他の人が描いたデザインと共に映し出される。
デッサンする場所によって見える形が違うため、モチーフのロボットを360度方向から見たアニメーションのような作品となる。
完成したデッサンは「デッサンあ」で見ることができる。日付で検索して、作者、描かれた時間などを確認できるので自分の描いたデッサンも後で調べることができる。
他にもデザインを考えさせる展示がたくさん
ロボットとは直接関係がないので紹介はしないが、デザインあファンにはたまらない展示が続いた。
日本科学未来館 (Miraikan)
デザインあ展だけ見て帰るのはあまりにもったいない。せっかく日本科学未来館に来たのだから、いろいろな展示物を見たほうがいい。
デザインあ展の入場料を払っていれば、日本科学未来館の常設展示を見ることができる。(通常、入館料は大人620円)
展示は多岐にわたるが、ロボット関連を中心に以下紹介する。
UNI-CUB
HondaのパーソナルモビリティのUNI-CUBに乗って、館内を巡るツアーに参加できる。
Honda独自のバランス制御技術と前後移動に加えて真横や斜めにも移動できる世界初の全方位駆動車輪機構を搭載。10分500円の有料サービスとなっている。
ASIMO
Hondaの二足歩行ロボットアシモが登場し、ロボットと暮らす未来社会を紹介するコーナー。
時間は11時、13時、14時、16時の4回、各10分程度。
ロボット開発の歩み
3階のロボット展示コーナーにはロボット開発の歩みという展示がある。
2010年以降は見慣れたコミュニケーションロボットの姿も見える。
パロ
あざらし型のロボット、パロは実際に触れる形で展示されている。子どもに大人気だった。
少し色の違うパロも控えていた。
アンドロイド – 人間ってなんだ?
アンドロイドの「オトナロイド」、「オルタ」の展示コーナー。
石黒浩先生が2種類のアンドロイドを展示し、人間とは何かを考えさせる展示。
人間そっくりの見た目を持つアンドロイド、「オトナロイド」。平日は11時30分、土日祝日は11時30分、14時30分に実演が行われる。
複雑な動きで生命らしさを表現する「オルタ」。先日指揮者として活躍し、話題となった最新アンドロイドだ。
子どもたちは気味悪がることなきく動くアルタを見て大喜びしていた。
手術ロボット
5階の「世界をさぐる」常設展示の生命コーナーでは、医療現場に応用されつつあるロボット技術が展示されている。
ロボットによる手術支援を実際に体験できる。
国際宇宙ステーション(ISS) / Kirobo
国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙居住棟の模型の中に入り、宇宙で行われた研究成果を見ることができるコーナー。
宇宙に行ったロボットとして有名なキロボが展示されていた。
以上、夏休みにお子様連れでデザイン〜ロボットを満喫してみてはどうだろうか。もちろん子連れでなくても大人だけでも十分楽しめるおすすめの展覧会だ。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。