スタンレー・キューブリックの名作映画「2001年宇宙の旅」に登場したコンピュータ「HAL 9000」が50年の時を過ぎて、ついに現実のものになる。
MASTER REPLICAS GROUPがINDIEGOGOにて「HAL 9000 Product Line from 2001: A Space Odyssey」のクラウドファンディングを開始した。7月31日開始されたものだが、既に380%達成となっている。
製品は左側の「HAL 9000コマンドコンソール付き」と、コンソールなしでスタンドが付属する「HAL 9000 Bluetoothスピーカーエディション」の2種類がある。
価格はそれぞれコンソール付きが889〜999ドル、コンソールなしで419〜499ドルとなっている。
通常のスマートスピーカーやBluetoothスピーカーと比べと非常に高価ではあるが、この製品は、Warner Bros. Consumer ProductsからHAL 9000レプリカ製作のライセンスを得た正規品であり、ファンにとっては価格は気にならないだろう。
どちらを買うべきかといえば、コンソール付きがいいだろう。コンソール内部にAmazon Alexaがビルトインされている。Alexaが使えるほうが未来的かつ実用的だ。そして、そもそもHAL 9000気分を味わいたい人にとって、コンソールを壁やドアに取り付けて、実際に機能するボタンを操作したり、10.1インチディスプレイを眺めることに意味があると思われる。しかもこちらは2001台限定だ。欲しい人はお早めに。
もう一方のコンソールなし、Bluetoothスピーカーエディションは、Amazon Alexaはビルトインされていない。しかしBluetooth経由でAmazon Alexa、Google Assistant、Apple Siri、Microsoft Cortanaをスマートフォンに接続して連携させることはできる。基本的にはBluetoothスピーカーとしての延長線としての使い方となる。それにしても、今見ても非常にスタイリッシュなデザインで驚かされる。
動画を見ると声がちゃんとHAL 9000の声になっている。製品版もこの仕上がりなら完璧だ。また続報があればお伝えしたい。
Source:INDIEGOGO
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。