音声ショッピングはそれほど使われていない? 全体の2%との調査結果

米メディア「The Information」が音声ショッピングについて期待ほどは使われていないと報じた

記事によれば、Amazon EchoなどのAlexa搭載デバイスは世界で5,000万台出荷されているが、そのうち2%しか音声ショッピングをしていないというのだ。また、Alexaの音声ショッピングを使って何かを買った人のうち、約90%が再び音声ショッピングをしないとの調査結果が出たという。それが本当であれば、2018年時点で音声ショッピングはまだ一般世帯に普及するレベルではないという記事の主張はその通りだろう。

過去にロボスタで紹介してきた音声コマース・音声ショッピングの調査結果、予測レポートとはかなり違うニュアンスなのだが、どうしてこういう結果になっているのだろうか。

それぞれのデータの期間や対象も違っているにせよ、The Informationの主張とは10倍違う印象なのは不思議ではある。どの調査予測のデータが正しいかはさておき、音声だけでショッピングする人がまだ主流ではないのは事実だ。



音声ショッピングがより一般的に使われるようになるためには、「Echo Show」や「Echo Spot」、Googleのスマートディスプレイなどの画面つきデバイスが普及することも必要だ。画面を使っての音声ショッピングとなれば、音声で検索、画面で比較、音声で注文、画面で注文確認といった流れを違和感なく自然に行うことができ、これまで二の足を踏んでいた人でも容易に買い物ができるようになるかもしれない。


Source:The Information

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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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