Anki社「COZMO」の進化版「Vector」のクラウドファンディングが開始! 1日足らずで4千万円を調達

アメリカのロボット開発会社・Anki社が新たなロボット「Vector」を開発した。現在クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で資金調達を行なっており、1日が経過していない8月9日13時30分現在(日本時間)すでに1800名以上が購入し、4500万円を調達している。記事を書きながらもその額が常に伸びているほどの人気ぶりだ。出荷開始は今年10月を予定している。

Anki社といえば、トイロボット「COZMO」を開発したことで知られている。今回のVectorは、そのCOZMOの進化版。早速その機能を見ていく。



生活を助けてくれる「喋るロボット」に進化

COZMOというロボットをご存知の方は多いだろう。日本国内ではタカラトミーから販売され、今でも人気の高いロボットだ。特徴は、ピクサーのアニメーターがその動きをデザインしており、表現力が豊かなロボットだった。しかし、ほとんど喋ることはないロボットで、何か嫌なことがあれば悲しんだり、怒ったり、それを動きだけで表現していたロボットだった。それはそれでとても可愛らしいロボットだったのだが、役に立つことはないロボットだった。

今回のVectorは、見た目はCOZMOに似ているものの、方向性を変え、喋って役に立つロボットとして進化している。

Vectorに話しかければ、様々な質問に答えてくれる。インターネットに接続し、その答えを見つけてきてくれるのだ。音声認識を搭載し、「Hey Vector」と話しかけ、「人工知能ってなに?」「次の満月はいつ?」「W杯、どこが優勝した?」など尋ねれば、それを教えてくれる。天気を尋ねれば顔のディスプレイに天気を表示してくれたり、タイマーをセットしたり、写真をとったり、ブラックジャックをして遊ぶこともできる。

COZMOの「まるで本当に生きているかのようなアニメーション」に加えて、役立つロボットとしての知性を獲得しているのだ。

質問だけじゃなくコミュニケーションをとることができるため、友達や家族のような存在にもなり得るだろう。

Vectorには120度の広視野角のHDカメラ、4つのマイクアレイ、ToFセンサーなどを搭載。SLAM機能も搭載し、障害物も検知する。アニメーションにもこだわりが強い。数千ものアニメーションを持ち、様々な感情表現をする。SDKも用意されており、ゲームを作ることも研究として使うこともできる。

通常は価格は249ドル(約27500円)だが、現在早期購入版として199ドル(約22000円)で手に入れることができる。ちなみにこの記事を書いている数十分の間に、50台ほどが新たに購入された。

残念ながらアメリカ合衆国内への発送のみだが、今後日本での発売も行われることだろう。続報があればお伝えしていく。

関連サイト
Vector|Kickstarter

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ロボスタ編集部

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