アメリカでの「Amazon Echo」ファミリーのアマゾンレビュー評価まとめ (2018年8月)

AmazonのAI音声アシスタント「Alexa(アレクサ)」を搭載したAmazon Echoファミリーの機種別カスタマーレビューの状況をまとめた。今回は米国のAmazon.comでの2018年8月14日時点でのレビュー結果だ。

アメリカでは販売されるEchoの種類が多いため、日本版で行なったような個別のレビューについては省略し、ラインナップ全体を俯瞰することにする。また周辺機器やAlexa搭載のEcho以外のAmazonデバイスもまとめた。



カスタマーレビュー数


まずカスタマーレビュー数が圧倒的に多いのは「Echo Dot」だ。スピーカーの音質はEchoと比較すると低いが、価格は安い。11万を超すレビュー件数というのはAmazon全体でもそう見かけるものではない。次いで「Echo」と続いた。またAlexaハンズフリー搭載の「Fire HD10」もレビュー数が多かった。

「Echo Dot Kids Edition」、「Echo Spot」、「Echo Look」は発売時期が遅かったためレビュー数が少ない。

レビュー数がそのまま売上とシンクロしているとまでは言わないが、台数が出ているもののほうがレビューされやすいとは言えるので、Echo Dotのずば抜けた人気の高さが伺われる。



評価


ここから、それぞれのレビュー評価の平均を見ていく。5.0点満点でもっとも高評価だったのは、EchoとEcho Spotの4.5点。ついで4.4点のEcho Plus、4.3点のEcho Dotと続いた。

EchoファミリーだけでみるとEcho Dot Kids Editionの3.3点、Echo Lookの3.5点は低得点となったがレビュー数も3桁と少ないため安定した点数とは言えない状態だろう。

またディスプレイ搭載のEcho Showは4.2点と若干冴えない点となったが、これはYouTubeが閲覧できなくなった時点で低い評価がつけられてしまったことが足を引っ張っているからかもしれない。Echo Spotがトップスコアであることを考えるとディスプレイモデルは受け入れられていると考えられる。



日本のレビューとの違いは?

同時期に行った「日本での「Amazon Echo」ファミリーのアマゾンレビュー評価まとめ」の結果と比べてみるとどうなるだろうか。

レビュー数については、Echo Dot、Echo、Echo Plusの順という点では、日本・アメリカとも同じ。ただし日本のほうがEcho Dot率が低く、アメリカではEcho Dotのレビュー数の多さが際立つ結果となっている。

評価については、Echoが最高得点という意味ではこちらも日本・アメリカともに同じ。ただし、気になるのはアメリカは日本よりも概ね評価が高い点だ。日本のEchoファミリーの評価は3.9〜4.1の範囲だが、アメリカの同一ラインナップの評価は4.3〜4.5となっている。これはアメリカに比べてまだ日本のアレクサの音声認識、自然言語処理、スキル数の差などの違いがあることが要因だと考えられる。もちろん現時点での話であり、今後アメリカのアレクサと同等の機能を持つようになれば、評価は上がっていくことだろう。

Source:Amazon

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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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