子どもがいつもと違う場所で過ごすことも多い夏休み時期、ドリームエリア株式会社は「子どもの迷子」に関する緊急アンケート調査を実施し、その結果を公表した。その結果、子どもとはぐれることが多かった年齢は「2〜5歳」が80%にのぼり、子どもとはぐれた際の状況は、半数以上の保護者が「子どもが興味のある場所へ行ってしまった」と回答した。
ドリームエリアは、「子供が安心して暮らせる街づくり」をコンセプトに、位置情報によって危険を未然に防ぐ児童見守りサービス「みもり」を提供している。また、地域コミュニティーサービス「マチコミ」を、全国47都道府県で69の教育委員会、公立小学校をはじめ8,754の施設に導入を行っている企業だ。
アンケート結果
アンケート結果は、子どもとはぐれることが多かった年齢は「2〜5歳」が80%にのぼり、子どもとはぐれた際の状況は、半数以上の保護者が「子どもが興味のある場所へ行ってしまった」と回答をした。
調査対象期間 2018年8月16日
調査方法 インターネット調査
調査対象 「マチコミ」利用者 有効回答者数 32,504名(子供がいる保護者)
子どもとはぐれることが多かった年齢は「2〜5歳」と回答した保護者が80%
今回のアンケートで、子どもとはぐれることが多かった年齢を質問したところ、「2〜5歳」という回答が最も多く、8割に登っている。2歳といえば、自分で歩き始めることができるようになる年齢。そのあたりから小学生になるくらいまでの年齢の子どもが、保護者とはぐれやすいことが上のグラフを見て分かる。
子どもとはぐれた際の状況は「子どもが興味のある場所へ行ってしまった」が半数
子どもとはぐれた際の状況は「子どもが興味のある場所へ行ってしまった」(53.1%)がダントツで多い結果に。また、「親が何かに集中しているときに居なくなった」(24.3%)という回答が2番目にラインクインしている事から、親が子どもに注意を払っていても、少しの油断ではぐれてしまうということが分かる。
3人に1人が、迷子対策で「目立つ服を着せる」
これらの迷子対策としては「目立つ服を着せる」(27.5%)、次いで「携帯電話を持たせる」(20.1%)が多い結果に。前述の「子どもとはぐれやすかった年齢」で一番多かったのは2〜5歳という回答結果を見ても、5歳以下の子どもに携帯電話を持たせるのは難しいと思われることから、目立つ服というわかりやすい対策が携帯電話よりも多かったのではとドリームエリアは考察している。
一方で迷子の防止や子どもを探す際に役立つ「GPS等を持たせる」(0.2%)と回答した方はわずかに留まった。
「迷子で記憶に残っていること」フリーコメント
また同社が「迷子で記憶に残っていること」を保護者に質問した時のフリーコメントでは、下記のような回答が寄せられた。
・祖母だけで息子を動物園に連れていき、息子は自分の行きたい場所に走って行き迷子になりました。
・お祭り会場で花火が始まる際に照明が消えた時に見失った。
・スーパーで買い物が終わり、袋詰めしている時に、走って店の外へ走り出した時は焦りました。
・下の子がヨチヨチ歩きの頃、下の子を気にしているうちに近くにいたはずの上の子がいなくなってしまって、見つかるまでの数分間、生きた心地がしなかったこと。
・遊園地で家族皆が次に何に乗るのか相談している間に、自分の乗りたい乗り物に並びに行ってしまい探し回りました。すぐに見つかったので良かったですが、以降、気をつけています。
コメントに共感できる読者も多いのではないだろうか?
子どもの現在地や過去の行動ルートを確認できる、児童見守りサービス「みもり」について
夏休みに限らず、子どもの行動を見守るサービスとして、ドリームエリアは2018年7月4日より「みもり」の提供開始を行った。「みもり」は、子どもの見守り専用デバイスで、保護者のスマートフォンに専用アプリをインストールして「みもり」と連動させ、子どもを見守るサービス。本体価格は約9千円(本体とは別に月額680円必要になる)。
子どもの行動管理はもちろん、危険な場所に侵入した時に大人に代わり「みもり」が音声で子どもに警告を行う。この「音声」によって子どもに警告したり、子どもの現在地や過去の行動ルートを確認できたりといった機能は、通常の学校登校・下校時はもちろん、いつもと行動範囲や行動ルートが異なる夏休みなどの長期休みなどにも、子どもを守る大切な機能の一つになる。
自動見守りサービス「みもり」具体的な特長
塾や学校、自宅に到着したときに保護者にプッシュ通知
あらかじめ設定した場所に子どもが立ち入った際に、保護者のスマホにプッシュ通知でお知らせを行う。子どもの見守りへの活用はもちろん、夕飯の準備やお迎えの時間の調整ができる。
危険な場所に侵入した際、“音声”で子どもに警告
子どもにとっての「危険な場所」は地域によって細かくなるが、ドリームエリアは、その地域の保護者からの口コミによるリアル且つ最新の地域の危険な場所のデータを豊富に蓄積・所有しているという。このデータベースを利用し、子どもが危険な場所に侵入すると、保護者に通知すると同時に、自動で「みもり」が音声で警告メッセージを鳴らして子ども自身へ注意を促すという。また音声は子どもの年代に合わせて複数パターンが用意されている。
AIを活用し、子どもが普段と違う行動パターン等を検知すると保護者にプッシュ通知
「みもり」は、AIが子ども一人ひとりの行動パターンを学習し、普段と違う行動パターン(いつもと違うルート、子どもの徒歩ではない速度など)が検知された場合は保護者に代わり、子どもに音声で注意を促すと同時に、保護者のスマートフォンにも通知を飛ばす仕組みになっている。
子どもの安全を守るための様々な機能を搭載。緊急ボタンで保護者に現在地を送信
昨今、子どもにまつわる事件・事故が後を絶たないが、「みもり」では子どもの安全を守るために様々な機能を搭載している。例えば、「みもり」の緊急ボタンを押すと、保護者に現在地を送信して助けを求めることができたり、徒歩以上の不自然な速度での移動を検知した場合、保護者に警告を発したり等。また、「みもり」から「現在地を送信しました」等の音声を再生することで、事件・事故を未然に防ぐ手助けを行ってくれる。これにより、夏の帰省や旅行に際して、普段とは異なる場所で子どもが単独行動することがある場合にも、トラブルを未然に防ぐことができる。
迷子防止にも利用可能
みもりはBluetoothによる通信機能が搭載されており、子どもと保護者が一定以上(10m前後)離れたときに保護者にアラートを送信することが可能。
普段から防災対策を。避難所マップを搭載
みもりは防災対策として、保護者のスマートフォン上で、子どもがいる場所周辺にある避難所の位置を、地図で確認することができる。
最近では迷子だけでなく、子供を狙った犯罪や誘拐されるなどの報道も目にする。いざという時の防犯グッズや、子供が迷子になった時の対処など、家族で検討してみることも必要だろう。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。