イタリア発の陸上ドローンで配送サービス、国内実証実験へ

産業用ドローンを用いたインフラ構築を行なう株式会社DroneFutureAviation(東京都渋谷区)は、配送サービスを行う陸上ドローン(自立運行型配送ロボット)の扱いを始めると発表した。

同社は、陸上配送を目的とした陸上ドローンでの公道での運行を目指し、実証実験を開始する。今回取り扱うドローンはイタリアで実際に配送実験が行われている「Yape」。「Yape」は顔認証システムを搭載し、最大積載量は70kgを誇る。30%の傾斜・7㎝の段差を超えることができ、ヨーロッパ特有の凸凹した道でも走行可能な陸上ドローンだ。

ネットで商品を購入し、翌日には自宅に届くといったことも当たり前となっている中で、「配送業者の人員不足が問題となっている。少子高齢化が進む中で無視することはできない」と同社はサービス開始の背景を述べている。

DroneFutureAviationは既に国内大手企業との実証実験を予定しているといい、「数年後には実際に私たちが普段歩いている道路や、ビルに『Yape』などの配送用ドローンが共存している未来を目指します」と抱負を述べている。

競合となるのは、日本国内ではZMPが開発する宅配ロボット「Carriro Delivery」。同ロボットはラストワンマイルの課題を解決するため、六本木ヒルズでの実証実験を行うなど、実導入に向けた試験を行なっている。海外に目を移せば、Yapeの他にも、Starship TechnologiesやMarble、Robby Technologiesなどが実導入を進めている。日本では道路運送車両法などの法律の壁もあり、まだまだ導入が進んでいないものの、配送業者の労働力不足を解消するための一手として、「宅配ロボット」はより注目されていく分野になることだろう。

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ロボスタ編集部

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